10月の知研セミナー。ゲストは永山國昭さん(科学コミュニケーター)、テーマは「みずたま顕微鏡ーーオンラインでスマホを簡単に顕微鏡にする体験」。
スマホが「みずたま顕微鏡」に変身するというテーマの実習講義。理科の授業を受けているようで楽しい時間。スマホの自撮り画面でカメラに水滴をたらすと顕微鏡になる。写したいものが大きくなる。それをそのまま撮影できる。マスクの布地を写すと花粉やほこりをとおす目の粗さがすぐにわかる。参加者は童心にかえって楽しんだ。
17世紀のオランダで顕微鏡の発明者のレーウェンフックが微生物の存在を発見したが、21世紀のスマホに水滴をたらすことで、倍率の違うモバイル顕微鏡が誕生するという画期的な手段の発見だ。身近なものを扱うことで、違った世界が現出する。
永山さんは科学と市民をつなぐ科学コミュニケーターを名乗って、科学者としのて開発だけでなく100校ほどの出前授業にも出かけている。子どもたちに身近なスマホを用いて驚異の微小な世界を紹介している。素晴らしい活動だ。
セミナーの前に知研幹部会:12月19日に忘年会(代々木?)。2月1日の第3回蜃気楼大学では4コマ(図解ジャパンプロジェクト、新・代表的日本人、福祉図解塾、アクティブ・シニア革命)。「アクティブ・シニア革命」の進捗報告。「趣味」の本の進捗状況を確認、1月か2月に発刊。
メインの知研セミナー以外の本日の活動。
- NHK「保阪正康がが語る昭和人物誌」は、料理研究家の村上昭子。「きょうの料理」などに出演。普通に手に入る食材を大事にする台所哲学を聴く。センテナリアンだった家事評論の吉沢久子の弟子。娘の杵島直美、孫のきじまりゅうたも料理研究家。
- NHK「高橋源一郎の飛ぶ教室」のゲストの字幕翻訳者の戸田奈津子。88歳。40歳から始まった字幕翻訳で、字幕翻訳した映画は1500本以上。遅咲きの人。
- 書斎では型モニターと小型モニターの二つを使っている。大型モニターが突然不調となり、力丸君が助けにきてくれた。何のことは無い、差し込み口が違っていた。また大型モニターの2画面での使用もできるようにしてもらった。簡単に解決したので、WIN10のWIN11への移行の準備段階をすすめてくれた。時間のあるときにアップグレードする。ありがたい。
- 「ホコール」(松本編集長)へのメッセージを書く「令和に誕生した「ホコール」は、昭和の情報誌で一世を風靡した「
ピア」の未来版の可能性を秘めています。 全国で行われている様々なイベントは、 時代の最先端かつ最前線の人たちが関わっています。 それを追うことは、まさに時代を疾走することでしょう。 この小さな参加型のミニコミ紙が少しずつ着実に育っていくことを 期待しています。 久恒啓一」 - 訃報:西田敏行(俳優。享年76)と中川季枝子(絵本作家。享年89)
- 本日のウオーキングは9500歩
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「名言との対話」10月17日、田島治子「打たれ強くなって大きくなる」
田島 治子(たじま はるこ、1941年10月29日 - 2013年10月17日)は、日本の実業家。サカイ引越センター創業者。享年71。
泉北ニュータウン開発に伴う引越需要にのってすき間産業である引っ越し業として発展する。1979年、引越専門の「アーイ引越センター」を設立し社長。1981年、世話になった堺市への感謝を込めて、堺引っ越しセンターと改名。1990年にはサカイ引越センターと改名。1996年引越専業初の大証二部上場、現在は東証1部上場。
学生が就職する企業でもあり、関心を持っていたが、業務内容を理解した。企業のモットーは「まごころこめておつきあい」。社長の田島治子は「和46年に創業した当社は、引越一筋39年。車両の充実配備をはじめ各種専門技術の開拓、さらに人材教育や経営の合理化などに積極的に取り組み、独自のノウハウを開発してきました。これからもさらなる実績を重ね、業界のトップクラスであることが「まごころこめておつきあい」の実践であると確信しております。業界トップクラスを常に目指す、向上心の強いあなたをお待ちしています」と挨拶している。
テレビCMでは「勉強しまっせ 引越しのサカイ」「サカイ、安井、仕事きっちり」「いちから勉強やりなおし」などで話題になっている。2013年に田島治子が死去、2018年には夫の田島憲一郎初代会長が死去。
2010年には売上高は483億円、経常利益は42億円。従業員は3103名。その後、創業40周年を期して2011年に譲った後任の息子の田島哲康社長の努力によって経営は順調に伸びている。2018年には売上高は8838億円、経常利益は106億円にまで成長しており、経常利益率は12.4%と過去10年で最も高い利益率だ。ネットワーク網は全国154拠点、188支社。法人引越しが中心だが、インターネットというチャンネルは個人引越しを大きく上回っており、法人の72%もの売り上げだった。そして、2023年3月期では、売上高は1095億円、営業利益は118億円となっている。従業員は6823人。
ライバル企業であるアートコーポレーションの寺田千代乃と並び、引っ越し専業者の二大女性社長といわれた。現在では業績はサカイがアートを大きくしのいでいる。アートは2323年9月期決算では、売上高788億円、営業利益は53億円である。
ライバル企業であるアートコーポレーションの寺田千代乃と並び、引っ越し専業者の二大女性社
成長の過程でいくつかの困難に直面しているが、「打たれ強くなって大きくなる」の田島治子の言葉どおり、それを糧にして大きくなっていったのだろう。