富士箱根伊豆国際学会2021FHIXフォーラムin三島

静岡県三島で行われた「富士箱根伊豆国際学会2021FHIXフォラーラム」に参加しました。リアルの会場は60人、リモートは40人。計100人の参加でした。

朝10時から夕方5時までの長丁場です。私は第一部のテーマトークに登壇し、続いて行われたパネルディスカッションにも参加しました。

このフォーラムには、川勝静岡県知事のビデオメッセージ、副知事の挨拶、三島市長の挨拶などもありました。

まず、五條堀孝会長の挨拶。6つのキーワード「学際的・実際的研究と普及」「国際的視点新しい世界観」「地域DNA」「多様性重視」「SDGs」「スピードプラス信頼」

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川勝静岡県知事のビデオメッセージ。

「地域DNA」という考え方の可能性。県として応援。文化的遺伝子(ミーム)。21世紀のノーベル賞1位アメリカ、2位日本で世界が日本に注目。
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橋本敬之。NPO法人伊豆楽研究会理事長。

文化財を伝える、文化をつなげる。伊豆学。『伊豆大事典』『下田街道の風景』。財団法人江川文庫。反射炉をつくった江川英龍。320年前の江川酒の復元。文化財を調べ、守り、伝え、広める。しまうから見てもらうへの変化。歴史資源は観光資源。、若い人にどうつなぐか。

 

溝口久。茨木県境町参与。静岡県職員。湯布院温泉協会。

自称「流しの公務員」。小山町文化財に注目。富士紡績。中津の和田豊治邸を東京から移築。西洋館。水に注目。明治31年操業で最盛期2万人。森村市兵衛。森村橋。日比谷平左衛門。ふるさと納税による文化財保護。豊門公園は清水組(渋沢栄一パトロン)が改修。
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後藤健市。スノーピーク地方創生コンサルティング会長。

野遊び。ハレの場づくり。コロナ対応。自然回帰の観光。野遊びSDGsプロジェクト。地域のグローバル価値の発見。共創社会はハッピーハッピー。楽しいおいしい。野遊びリゾート。野遊びリーグ。
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吉田隆。理工系学術出版社エヌティーエス社長。

地域探偵団。国際温泉学会(新しい温泉像)。コメッセ(新潟)。二十四の瞳のライブラリー(シニア研究者の蔵書活用)。4億年、昆虫の手紙。緑の猫(科学技術館)。サイエンスファンタジー(地域独自の物語)。子どもの創造力、シニア研究者、地元の場。
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久恒啓一多摩大学名誉教授。「地域DNAは「人」に在り」。

  • 〇多摩大鳥瞰図絵:多摩大。多摩学。大いなる多摩学会。仏教。絶対。究極。大宇宙。大海原。鳥瞰図絵の伝統。錦絵。大正の広重。多摩大鳥瞰図絵。ヨコ(道路と鉄道)・タテ(多摩川相模川)。日本の中心。世界の中心。富士山も。
  • 〇自己紹介:キャリア:企業半分・大学半分。ライフワーク:アタマの革命(図解)・ココロの革命(人物)。図解:1990年から30年。全集! 人物記念館:1000館。名言との対話:2000日。6年。
  • 〇富士箱根伊豆国際学会:五條堀会長の学会方針の文章。図解=全体の構造と部分同士の関係。体系。手描きの原案ーー深化して!
  • 〇人物記念館(静岡)21館。豊かな資源在り。
  • 静岡県に縁のある人物と法人。地域DNA。人物。企業ミュージアム地域活性化。地域DNAは人に宿る。
  • 〇富士山=世界遺産=学会のシンボル:日本一。世界一。地域DNAの極致。
  • 自然遺産ではなく文化遺産!人とのかかわりあいで意味が出る。心を打つ。富士山と日本人とのかかわりあいの強さと深さと長さが財産。学会と地域の最大の財産だ。
  • 〇明日:長泉町クレマチスの丘: ビュフェ美術館。井上靖文学記念館。ヴァンジ彫刻庭園。


奥村昭博。慶應義塾大学名誉教授。

地域創生は地場企業。よそ者・若者・バカ者というが地場の人が主役に。NSG

グループ(神主の池田)。北方の大和酒造。ソーシャルグループ。風土。f:id:k-hisatune:20211113222430j:image

難波副知事「壮大な計画!」


五條堀孝会長の基調講演。

太宰治と三島。ヒトは31兆個の細胞。細菌は100兆個以上。世界最大DNA情報が三島の遺伝学研にある。頑張る年配者とその背中をみて奮起する若手人材。もっと知りたいという好奇心。自分と自分以外を確かめ合うこと。敵か味方か。自意識・アイデンティティ。自分とは何か。学問はここにいき着く。「富士箱根伊豆」学。会員10万人計画。沼津の学問所を令和の学問所に。f:id:k-hisatune:20211113222446j:image


パネルディスカッション。橋本。後藤。久恒。奥村。久恒は以下を発言。

・つながりと人物の発見。好奇心と探検精神。「人物記念館」応援隊!

・大人へ「何を残すか」「今、何をしているか」。子どもへ「偉い人=影響力。福沢諭吉渋沢栄一」。道徳教育は人で示す。

・コロナ:リモート生活。人的広がり。老若男女の交流。開かれた学会の可能性。

 

街中の佐藤塾での打ち上げの交流会終了後、二次会はピアノの名手がいる不思議な居酒屋。20時から行われている深呼吸学部にズームで乱入。

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「名言との対話」11月13日。馬渕健一「自ら市場に耳を傾ける。市場の教えに従う。本来当たり前のことを抵抗なく、素直に行えること。それには、市場を熟知しなければならない。

馬渕 健一(まぶち けんいち、1922年11月13日 - 2005年7月16日)は、日本の実業家。マブチモーター創業者。小型モーターのシェアを世界一になる企業へと育てあげた。 

香川県高松市生まれ。1946年、関西理科研究所を創業す。小型マグネットモーターを開発する。1954年、東京科学工業を創業。1958年、馬渕工業を設立し、社長に就任。

1946年、関西理科研究所を創業。1947年、世界初の馬蹄形小型マグネットモーターを開発。玩具用として業績をのばす。1958年、馬渕工業(現マブチモーター)を設立し、社長に就任。1971年、社名をマブチモーターに変更。1985年、社長を弟の馬渕隆一に譲り、会長に就任。音響・精密機器用,自動車用など小型モーターの活用範囲をひろげ、世界シェアの5割をこえる企業にそだてた。1999年、名誉会長。

JALの広報部時代にマブチモーターの幹部でこの人の息子とおぼしき人に会ったことがある。あれは1986年前後だった。この時モーターについての話をくわしく聞いて大いに興味を持った記憶がある。
冒頭に掲げた言葉は、町工場からスタートし30年で世界シェア60%の小型モーターメーカーをつくり上げた秘訣について語った言葉である。

マブチモーターは現在、21のグループ企業で21477名の従業員で、2020年の連結決算での売上高は1兆1643千万200万という大企業に成長している。

市場に耳を傾け、市場の教えに従い、愚直に実行し、市場に製品を戻す市場を熟知した人創業者・馬渕健一のDNAは生き続けている。