ユーチューブ「遅咲き偉人伝」で「伊能忠敬」篇をリリース。

ユーチューブ「遅咲き偉人伝」で「伊能忠敬」篇をリリース。

https://youtu.be/CqBEoXA4CJo?feature=shared

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2018年5月12日の東京新聞。「長寿いつでも咲ける 多摩大学副学長・久恒啓一さん」

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以下、インタビュー記事。

人生百年時代と言われます。それを健康面やお金の問題からリスクと捉える人が多いのですが、私はチャンスと捉えるべきだと考えています。自分のライフワークが完成する可能性が高くなるからです。長寿時代を生きるためのモデルとなるのが遅咲きの人です。四十代で咲かなければ五十代で咲けばいいし、その先でもいい。いつでも咲けると思いながら生きていけばいいと思うんです。

遅咲きの人には、いろいろなタイプがあります。「二足のわらじ型」は、職業を持ちながら別の分野にも取り組み、最後はその分野で歴史に名を残すような人です。伊能忠敬はこのタイプでしょう。脱皮するようにどんどん変わっていく人、一心不乱に一つのことに取り組み、時間をかけて立派な業績を上げる人もいます。

タイプを問わず、共通するのは、だんだん良くなっていくという点です。磨かれ、蓄積されて高みに上っていく人がほとんどです。早咲きの人は途中でダウンして、そのまま上がってこないケースもある。遅咲きの人には蓄積があり、その間に成熟していく。土台がしっかりしているのです。

遅咲きとは、凡人が時間をかけてこつこつと蓄積し、非凡になっていく過程でもあります。これが遅咲きのいいところです。学生に講義をしていると、早熟の天才より遅咲きの人に関心を示します。天才は普通の人間の参考にはなりません。若者はみな不安で悩みも多いのです。だから、人生の途中から頑張った人の話に感銘を受けるのでしょう。遅咲きの人は若い人にも勇気を与えてくれます。

伊能忠敬は五十歳を過ぎて家業を離れたとき、勉強のため家を出ると言いました。周囲から「そんな年齢になって測量なんてやめてくれ」と反対されましたが、彼は「わしは五十一歳になったばかりだ」と言い、年下の学者に弟子入りする。彼は、余生はいらないと言ったそうです。自分のやりたいことをやるという意味でしょう。

 忠敬のような生き方が今後、もっと注目されてもいいと思います。仕事を中心にしながら自分の興味のある分野を深掘りしていくことです。それが遅咲きの花となるかもしれません。大輪の花でなくても、自分が満足できるレベルになればいいのではないでしょうか。

 (聞き手・越智俊至)

  <ひさつね・けいいち> 1950年、大分県生まれ。九州大卒。日本航空を早期退職。宮城大教授を経て2008年から多摩大教授。15年から現職。『遅咲き偉人伝 人生後半に輝いた日本人』など著書多数。

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「名言との対話」」12月15日。カメハメハ3世「大地の生命は正義によって永続する」

カメハメハ3世(カメハメハ3せい、Kamehameha Ⅲ、カウイケアオウリ Kauikeaouli 1813年8月11日 - 1854年12月15日)は、ハワイ王国第3代の王(在位1825年 - 1854年)。 

ハワイ王国カメハメハ王朝第3代の国王。初代のカメハメハ大王の息子。前王カメハメハ2世の弟。治世はほぼ30年にわたり、ハワイ王国歴代諸王の中で最も長い。

王はハワイ王国の近代化を断行した英雄である。1840年憲法を発布し、1845年には首都をマウイ島ハイナからオアフ島ホノルルに定めた。立法、行政、司法の諸制度を整備して近代国家の体裁を整え、土地所有の権利を人民一般に解放した。また太平洋捕鯨の機運に応じて、ハワイの捕鯨関連産業を振興し経済的基盤を固めた。(世界大百科事典)

よしみ Nui だいすけ(ハワイ・スペシャリスト)は、カメハメハ3世を讃えた歌があり、内容を説明している。「地球が生まれ、その上に夜が現れ、その下に島が生まれ、その上に雲が生まれ、その下に山が生まれ、その上には太陽が現れ、その下には海が生まれ、その上にはクー神と他の神々が現れ、その下にハロアが生まれ人類の祖先となり、その子孫としてカメハメハが生まれ、カメハメハの子として王子リホリホ(カメハメハ3世)が生まれた」という壮大な内容である。

「大地の生命は正義によって永続する」。この言葉は、カメハメハ3世時代にハワイを脅かした諸外国勢力のひとつ、フランスのクーデターによって一時的に奪われたハワイ国自治権を取り戻したときに、王がスピーチで語った言葉だ。

ハワイ王国誕生の物語は、日本の古事記を思わせる壮大な内容の歌であり。この歌をユーチューブの動画で聴いた。笑顔で踊る優雅なダンスと歌声に癒される。また王国の英雄を讃える言葉は、現在ではハワイ州の標語となっている。

1893年アメリカ合衆国によって併合され、1898年にマッキンリー大統領はハワイを準州として組み入れた。1795年から1893年まで100年近く続いたハワイ王国は幕を閉じている。