初めての秘書の退職

初めての秘書を持ったのは、大学教員になって2-3年目だったろうか。

仕事が膨らみはじめていた頃で、細かな事務によるエネルギー・ロスを最小限に抑えることが目的だった。その後、学外に出て行くことになるが、それを銃後で支えてくれたのは秘書の存在である。


その秘書である力丸かすみさんが、本日で退職した。子どもが生まれることになり、しばらくは子育てに専念したいとの意向だ。


研究室内の資料の整理、仕事にともなう事務処理、電話やメールなどでの講演依頼などへの対処、研究室訪問者への応対、学生諸君との橋つなぎなど、その控えめで柔らかく暖かい人格で上手に対応してくれたので、いい雰囲気で存分に仕事ができた。特に、ここ数年、本を書いたり、講演をこなしたりで多忙な日々を支えてもらった。今では、研究室はいつの間にかシステム化されている。勤めはじめてから6年8ケ月というから8年6ケ月の大学人生活の大半を一緒に仕事をしたことになる。


かすみさん、本当にありがとうございました!