梅棹忠夫の「人類の未来」(梅棹忠夫著・小長谷有紀編)

梅棹忠夫の「人類の未来」(梅棹忠夫著・小長谷有紀編)。

梅棹忠夫の「人類の未来」  暗黒のかなたの光明

梅棹忠夫の「人類の未来」 暗黒のかなたの光明

40年前の1970年頃に目次のみで完成しなかった書物がある。河出書房の「世界の歴史」の最終巻「人類の未来」である。この本は人類にとって重要な書物になるはずだった幻の名著の内容を、当時の関連資料や対談記録から推理しようという試みである。以下が、当時作成した目次である。この目次を横目に眺めながら「梅棹忠夫著作集」を読んでいきたい。

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「人類の未来」

  • プロローグ

第?部

  • 第1章 地球家庭論

     住宅問題--家族とセックス--女性の未来--有限系としての地球の発見

  • 第2章 文明との競走

     子々孫々の消滅--秩序の崩壊--現代の認識--情報の時代

  • 第3章 増えることはいいことか

     人口爆破--光合成能力の限界--交通戦争--遺伝子工学--戦争の功罪--ヒューマニズムに対する疑問

第?部

     地球は打ち出の小槌ではなかった--資源の浪費--資源の枯渇--廃棄物の処理--欲望の解放--
     物と空間の古塚--文明の意味

     有限性の発見--地球のシミュレーション--システム・エコロジー大気の進化--雪と水--人工氷河--地球の実験

  • 第6章 進歩と永遠

     永遠性の否定--永続観念の基礎--進歩という幻想--予定調和はなかった--科学の本質--破滅の諸類型
第?部

  • 第7章 分配の矛盾

     地球と統合性--資源分布の不平等--生態史観--国家の時代--生態系の摩擦

  • 第8章 地球国家の挫折

     戦争の意味--弾道兵器と核--航空機と航空路--地球人の夢--大流行病時代--統合と分離

  • 第9章 コスモ・インダストリアリズム

     ホモ・エコノミクスの虚妄--能率の問題--産業主義--経済による地球の再編成--
     地球経済による精神の退廃

第?部 

  • 第10章 人間存在の目的 

     なぜ「人類」でなければならないか--目標設定の諸段階--人種の意味--進化史的存在としての人類

  • 第11章 不信のシステムとしての文化

     国民文化の形成--反訳の可能性?--価値体系の摩擦--不信--「見知らぬ明日」-- 文化の責任-- 
     歴史は意味を持つか--記憶の悲哀

  • 第12章 できのわるい動物

     人間の構造--情緒の生理--エソロジー--人間改造の可能性--教育は救済なり得るか--宗教の終焉

エピローグ
     エネルギーのつぶし方--理性対英知--地球水洗便所説--暗黒のかなたの光明

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「ウメサオタダオと出あう・文明学者・梅棹忠夫入門」(小長谷有紀)

ウメサオタダオと出あう  文明学者・梅棹忠夫入門

ウメサオタダオと出あう  文明学者・梅棹忠夫入門

この本は、2011年3月から6月にかけて民博で開催された「ウメサオタダオ展」に来場した人々の感想を紹介したものである。あらゆる年代の日本人に深い影響を与えたことがよくわかる。

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来年は、「梅棹忠夫」研究を始めねばならない。