「凶」の年は「不完全燃焼の年」と総括しよう

今年は日本中が「3・11の東日本大震災」に明け暮れた年だった。
あらゆる人が何らかの影響を直接・間接に受けている、そういう規模の大災害だった。
私自身も、家族ともども11年間住んで仕事をしていた仙台・宮城が惨状を極めた被災地だったこともあり、しばらくの間は気力が横溢するにいたらず、無力感を感じる日々となった。
娘と息子は春にボランティアや職場の出張で宮城と岩手で手助けをしてきた。私は秋にようやく大学の組織を使って東北「道の駅」調査隊を率いて一週間宮城県内の道の駅を訪問し、調査にあたることができた。

今、この文章を書きながら、私と知研の仲間で作った「知的生産手帳」の最初のページをめくると、近所の日枝神社で引いたおみくじが貼ってあることに今さらだが気がついた。今年の運勢は「凶」だったのだ。

「むらくもの思はぬ方にあらはれてしばしかくるる十五夜の月」
運気容易に開けず口舌多し 急がず時の到るを待ちてなすをよしとす
脇目をふらず正直に働きて信心怠りなくば自ら幸あるべし

正月に引いた時には、どういうことかわからずに、戯れに手帳に貼ってみたのだが、1年経った大みそかにこのおみくじを改めて眺めてみると思い当る節がある。確かに今年は、公人・私人・個人の三部門ではそれなりの進歩はあったとは思うが、停滞感がありやはり不完全燃焼ではあったかもしれない。

今年を少し振り返ってみる。
著書:合計で8冊。中国での翻訳出版1冊、台湾での翻訳出版1冊、電子出版2冊、オーディオブック1冊、文庫本2冊、手帳1冊。
人物記念館の旅:今年64館を踏破。7年間の累計454館。
ホームページ:今年24万ヒットで累計171万ヒット。ブログ連続記入2651日。メルマガ累計881号。Twitter2723人のフォロワー。facebook大学院・学部の授業での活用に着手。
多摩大学は4年目。学長室長3年、多摩大総研所長3年。

新しい動きは若干出てきている。フォト俳句の世界へ。有料メルマガ「図解達人への道」の発刊。ウオーキング通勤のトライアル。、、、、。

昨日までは思ってもみなかったが、2011年、未曽有の大災害の1年は、自分にとって「不完全燃焼」の一年であったと総括しよう。