午後は新宿のJR東日本で講演研修。100名超の受講生。
夜は竹橋で富田勲先生の国際交流基金賞受賞の記念講演会。
「TOMITAサウンド、世界を行く----シンセサイザーから初音ミクまで」。
会場に着いたら富田先生ご本人と奥様、お嬢さんと偶然出会う。
「おめでとうございます」と握手したが、富田先生は数日前に自宅で転ばれて負傷し眼帯姿だった。
300名ほどの参加者。
国際交流基金の安藤理事長「功績は日本の伝統文化+最新の技術による音楽のパイオニア」
第一部「富田勲のこれまでの仕事---立体音響TOMITAサウンド・クラウドの世界」
富田勲。聞き手:前島秀国(音楽評論家)。
- 80年前の中国・北京の天壇公園が原点。
- 会場の4つのスピーカーで立体音楽体験。「惑星」の火星の部分を聴いた。
- サウンドクラウド:冷戦時代にニューヨークの自由の女神の橋でソ連のピアニストを呼ぶという企画など、常に「音楽で何ができるか」と考えていた。ドナウ川(中央で指揮)、長良川(スティービーワンダーと子供たちの竹笛)、、。(ベルリンの壁の両方での合唱などの企画もご本人から聞いたことも思い出しながら聞いた)
- 源氏物語幻想交響絵巻:ホリ・ヒロシの人形舞。人形との競演(これは横浜での上演時に観たことがある)
第二部「富田勲のこれからの仕事--バーチャル・シンガーとの競演」
富田勲。伊東博之(クリブトン・ヒューチャー・メディア代表取締役)。前島秀国。
- 初音ミク:仮想アーチストの創造。イートハーブ交響曲。宮澤賢治の世界。全国8カ所での公演。北京でも大好評。CD化。(文化交流としても貢献)
- 新プロジェクト「ドクター・コッペリア」:ハヤブサとイトカワ。ロケット開発の父・糸川英夫(ハヤブサの開発者)。富田はバレーに本気で挑戦していてバレー団に入団した62歳の川博士から「いつかホログラフィーと踊ってみたい」と言われる。当時はテクノロジーが実在していなかったが、初音ミクを使って実現しようとするプロジェクト。バレリーナとバーチャルシンガーの競演。テクノロジーとアートの融合。
- 富田サウンドは魂・命を吹き込む。これは日本文化の伝統であった。人形浄瑠璃、文楽、、。富田サウンドもこの系譜の中にある。日本人がやってきたことの集大成になる。
- 音楽は世界平和のための共通言語。人類の海から陸へ、そして宇宙への旅という悠久のロマン。地球は一つ。
私は富田先生とは「日本酒」を通じたお付き合いだが、「これまでの仕事」の膨大さとその影響力の巨大さ、そして「これからの仕事」の若い人と一緒に時代の最先端を切り拓こうとするチャレンジングな姿に、改めて感銘を受けた。素晴らしい夜となった。
「名言の暦」11月17日
命日
- 二宮尊徳1856
- 凡そ小人の恒、大なる事を欲して、少なる事を怠り、出来難き事を憂ひて、出来易き事を勤めず、それ故、終に大なる事をなす事あたはず。
- 大事をなさんと思わば小なることを怠らず勤むべし。小積りて大となっればなり。
- ロダン1917:天才?そんなものは決してない。ただ勉強です。不断に計画しているということです。
- 畠山一清1971:
- 浜田広介1973:童話50年 立ち止まり 振り返り またも行く 一筋の道だった。
- 辻嘉一1988:
生誕