鹿児島大学の稲盛記念館。

鹿児島大学の稲盛記念館。稲盛和夫鹿児島大学工学部の出身。

階段の両側が資料展示になっているという独特の記念館。一番上は京都賞のコーナー


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  • 稲盛和夫語録から。 
    • 人間の能力は未来進行形で発展します。たとえ今は実現できなくても、1年後、2年後に実現するつもりで努力を重ね、勉強をすれば必ず成長する。そのためにはまず、自分の能力が無限に発展すると信じることです。
    • 不運なら、運不運を忘れるほど仕事に熱中してみなさい。
    • 多くの日本人が自分に与えられた仕事に打ち込み、また、世のため、人のために役立とうとするなら、21世紀の日本は素晴らしいものになると信じています。
    • 創造的な仕事とは、高度な技術を開発するということばかりではない。今日よりは明日、明日よりは明後日と創意工夫をこらし、改良、改善を積み上げていくことである。一人ひとりが自分の持ち場で、もっと能率の上がる方法はないか、昨日の欠点をどうしたら直せるか、考える習慣をつけることだ。
    • 仕事の本当の喜びと醍醐味を味わうためには、渦の中心になって、周囲の人たちを巻き込むくらい、自発的に、積極的に仕事に取り組まなくてはならない。
    • ひとつの仕事や分野を深く追求することにより、すべてを知ることができる。広くて浅い知識は、何も知らないことと同じだ。
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  • 「名言との対話」6月25日。ジョージ・オーウェルよくある修辞や隠喩は使うな。短い語で十分なら長い語は使うな。一語でも削れるなら削れ。外来語や専門語はできるだけ使うな」

ジョージ・オーウェル: George Orwell1903年6月25日 - 1950年1月21日)こと本名エリック・アーサー・ブレア: Eric Arthur Blair)は、イギリス植民地時代のインド生まれのイギリス作家ジャーナリスト民主社会主義者

名門イートン校を卒業後、大学に進まずビルマで警察官となる。のちにイギリスで教師などをして小説やルポルタージュを書いた。『ウィガン波止場への道』は不況下の炭鉱生活の記録。『カタロニア賛歌』はみずから参加したスペイン内乱国際義勇軍内情を伝えるもの。『動物農場』はスターリン独裁政治を風刺した寓話小説。文学論、社会評論も多い。

代表作は、『1984年』 で、未来を描いた小説で世界中にセンセーションを巻き起こした作品である。

核戦争が起こり世界が3つに分かれて紛争を続けている。自由な思想を持つと思考警察によって逮捕される。そして人々の生活は監視されている。

核戦争が起こり世界は3つに分かれて紛争続けている。イギリスでは人々は3つの階級に分けられていた。上層階級のエリート、中間層と官僚たち、人口の大半を占める下層階級である。下層階級は教育を受けられずに労働と娯楽のみで生涯を終える運命にある人々である。

報道や記憶を管理し歴史の改ざんを行う真理省という中央省庁がある。人間のボキャブラリーを減らし思考の幅を狭めると言うこともやっている。食物の配給が減っているのに、逆に増量と報道される。

逆らった人はすぐに消されていく。全体が大事で個人の感情などを無視される。主人公は禁断の書を手に入れる。無知は力なり。戦争は平和なり。近代化によって生産物が増えると中間層が増えていくので上層は困る。だから戦争で破壊と生産を繰り返す。戦時下では人々は統制されることを受け入れやすくなるからだ。人々は上層部に登るにつれて戦争ヒステリーになっていく。自由と平等の永続を目的とする3つの大国は、いずれも現状維持を目的として、互いに了解がある。この体制に反旗を翻した主人公は拷問によって、自由とは隷従なりということが次第にわかっていく。それは恐ろしい未来であった。

 

以下、オーウェルの言葉から。

  • 暴力を憎み、政治を信用しないとなれば、のこる唯一の救済策は教育だけである。社会全体は救いようがないかも知れないにせよ、個々の人間については、まだ若いうちに手を打てばかならず見込みがあるのだ。ディケンズ幼年時代に執着するのは、一つにはそのためである。
  • ナショナリストは、味方の残虐行為となると非難しないだけでなく、耳にも入らないという、素晴らしい才能を持っている。
  • 「人間の行いがよくなれば世界もよくなるだろう」という思想は、案外陳腐ではないのだ。
  • たいていの革命家は潜在的保守主義者である。なぜならば、社会の形態さえ変えれば万事が改革されると空想しているからだ。そして往々にしてこの変革が達成されると、それで事たれりとしてしまう。ディケンズはこういう粗雑な精神の持主ではない。
  • もし自由になんらかの意味があるとするならば、それは相手が聞きたがらないことを相手に告げる権利をさすのである。
  • 重要なのは、どの人が正直であり、またそうでないかを見極めることであって、通常の包括的な非難は、これをより難しくするだけなのだ。
  • 誰もが、証拠を調べようと顧みることもなく敵の残虐行為を信じ、自らの側のそれを信じようとはしない。
  • 愚かさでさえ、全体主義よりはましである。
  • 自分の鼻先にあるものを見るためには、絶えざる奮闘が必要なのだ。
  • 国粋主義者は、自らの側が犯した残虐行為を非難しないだけでなく、それについて聞くことすらしないという驚くべき性質を持っている。
  • もっと大きなナショナリズムという病気をなおさないままで、ユダヤ人差別という病気を根治できるとは、わたしには信じられない。

「よくある修辞や隠喩は使うな。短い語で十分なら長い語は使うな。一語でも削れるなら削れ。外来語や専門語はできるだけ使うな」。本質だけを語れ。