「団塊世代活働機構」準備会で講演---団塊世代のライフデザインを構想する

仙台にある東北福祉大学は、全国的には野球やゴルフなどのスポーツ面で有名だ。

大魔神・佐々木投手や宮里兄弟などゴルフ界のスターが継続的に出ている。

また、新しい学部設置や新事業を展開しているし、弱点であった交通面でもJR仙山線東北福祉大学駅を設置するなど積極的な戦略をとっている私立大学という印象を持っている。

娘がこの大学の卒業生なのでなんどか通っているので、割合に知っている。


この大学を中心とした医療・福祉法人のグループの中に、福祉工房という株式会社がつくられている。ホームページをみると、以下のような記述がある。

東北福祉大学グループの経営資源を活用し、福祉の研究・教育・実践の

 成果と資産を広く社会へ提供することにより、

(1)福祉事業、(2)法人支援事業、を核とした「株式会社 福祉工房」を設立します。

 新会社は、「感性福祉・情報福祉」に基づいた福祉事業を展開することにより、

(1)福祉産業の創造・振興、

(2)地域福祉への貢献、

(3)学校・福祉・医療法人の安定経営を目的とし、

21世紀の福祉社会をリードし全国展開を視野に入れた福祉のリーディング

カンパニーを目指していきます。」


この福祉工房が団塊世代向けの事業を模索している。

先日福祉工房の伊藤社長の訪問を受けた。伊藤さんは昭和24年生まれの団塊の世代だ。

地域との接点を増やすために、4月に団塊世代活働機構を立ち上げるという。

そのアイデアに関する相談だったが、そこで会員に話をして欲しいという要請だった。


東北福祉大学予防福祉健康増進センター・ウェルコム21という建物に入ると、洋風の外観とは異なって、古民家を移設した高い天井のホールと畳敷きの和室、など「百年塾」という名前の素敵な空間があった。受講者はほぼ全員団塊世代とおぼしき男女30人ほどが集まった。名簿をみると地元企業の要職にある働き盛りの人が多い。社長・取締役・事業部長・営業部長・支社長・支店長という肩書きが並んでいる。自営業の人もいる。私と同世代であるが、この年齢になると、風貌からみる年齢には個人差が大きいといい感じがする。いつのも講演と比べると思ったほど笑わない。みんな真面目な受講態度だった。これも団塊の特徴かな。


講演のテーマは「団塊世代のキャリアデザインを構想する」。

・人生80年時代の生き方--新・孔子の人生訓

・幸せの定義--カネ・ヒマ・カラダ・ココロ

・キャリアデザインとライフデザインの関係

・人生鳥瞰図の考え方

・「人物記念館の旅」のすすめ

団塊世代のライフモデル--蘇峰・一斎・大観・実篤・日野原・三浦・横松・野田

・HP・メルマガ・ブログ・RSSというメディアとの付き合い方


終了後、私は帰ったが、団塊世代活働機構の組織化に向けての討議があったようだ。

私の話も参考になっただろうか。今後が楽しみな会である。