宮城大学での私のゼミは「顧客満足ゼミ」という名前で呼ばれていた。
事業構想学部では基本的には業界別の縦割りのゼミを開いているのだが、私のゼミはどの業界にも通じるCSという考え方を身につけるゼミである。
ゼミ生は8年間で80名だから、年平均10名ほどいたことになるが、東京組と仙台組とに分けると東京組の方が多い。いずれ東京でもゼミ同窓会を開き、年に東京と仙台で一回づつ開催することにしたい。
仙台にいる一期生から九期生(現在3年生)までを中心に20名ほどが集まり、私の東京への異動をテーマに一晩楽しく歓談した。ようやく念願だったゼミ同窓会が実現した。社会人入学を除くと一期生が30歳に到達したから、全員30歳以下。
近況を聞くと、民間から公務員への転職、海外留学が日程にのぼっている人、大手企業にずっと勤めている人、現場から本社への異動で張り切っている人、なくてはならない役割を担っている人、、、など。大学卒業後の各人の数年間のキャリアを直接確認できた。
転職、異動、結婚、、、など若者の悩みは多いが、この年代層は最近私が書いている若いビジネスマン向けの本の対象者でもある。
また、私とはずっと縁のある一期生を中心に起業した会社のメンバーも来てくれて、OBと現役が入り混じって実に楽しい時間を過ごした。
会の冒頭は、私からは念願のゼミ同窓会の設立、宮城大からの転出の経緯、日経新聞文化欄、私とゼミ生の30歳ほどの年齢差のとらえ方などを話した。
会の最後は人物記念館の旅から得た教訓のエキスをしゃべり、人間として「本物」になれというメッセージを伝えた。みんな幸せになってもらいたい。
iPOD用の便利なイヤホン、名俳句や心にひびく日本語の手紙などの入ったCD、ネクタイなどをプレゼントされた。
二次会は8人ほどのメンバーが残り、遅くまでいろいろ語り合った。
こういう時間は教師という職業の醍醐味だ。