「すべての人々が恩恵を受ける、ダイナミックな開発」(JICA)


午後は、14時から17時半まで市ヶ谷のJICA(国際協力機構)で、専門家等派遣前研修の講師をつとめた。「「図解思考」を用いた国際コミュニケーション力の向上」がテーマの研修だ。今回は、20人ほどの受講生。

派遣国は、ザンビア、中国、ケニア、ペルー、パレスチナマラウイインドネシアエルサルバドル、イラン、ブータンカンボジアグアテマラブルキナファソ、ナイジェリア、ラオス
指導分野は、農業政策、農業・農村開発、理科系教育、地域間格差是正、科学技術、施工管理、防災、森林経営、貿易・産業振興、航空安全、医療、かんがい、建築行政、、、。
中央官庁、財団法人、大学、コンサル企業、JICAなどの職員が多い。年齢は、29歳から54歳まで。

終了後、受講生でアフリカのブルキナファソのワガトゥグの教育省に赴任する柳田さんがみえて話をする。理科系教育を担当するとのこと。小学校の教師や塾の講師をしていたというキャリアで、海外青年協力隊にも参加経験があるそうだ。アフリカでも広めて欲しいと激励する。(西アフリカに位置する共和制国家。北にマリ、東にニジェール、南東にベナントーゴ、南にガーナ、南西にコートジボワールと国境を接する。首都はワガドゥグー第二次世界大戦後フランスから離れ非同盟路線を歩み、東側諸国と友好を築いたが、1987年以降はフランスとの関係を最重視している。旧国名はオートボルタ(上ボルタ)で、1984年に現在の国名になった。)

JICA人材協力部総合人材部の総合研修センター担当の新任の岡田次長があいさつにみえる。この研修の最初の担当だった前任の次長は南米に赴任した。今度の担当次長は、中国北京駐在から戻ったばかり。次は12月を予定している。

今回の東日本大震災で世界150を超える国や地域からから膨大な義捐金や物資支援の申し出があり、そのその多くが途上国であった。これは長年のJICAの地道な活動のたまものだろう。

ホームページのJICA緒方貞子理事長の挨拶から。
http://www.jica.go.jp/about/president/index.html
「2008年10月の新JICA発足以来、JICAは、「人間の安全保障」実現のため、「すべての人々が恩恵を受ける、ダイナミックな開発」(Inclusive and Dynamic Development)というビジョンを掲げて活動してまいりました。民族も、宗教も、性別も、世代も超えて、すべての人々が、自らの開発課題を認識し、それを解決するプロセスに参加し、その成果を共に享受できるような取り組み、そして、貧困削減と経済成長が好循環を生み出す途上国支援を目指してきました。

世界経済のグローバル化が進む中、気候変動や自然災害、水、食糧、感染症、さらには貧困と格差の問題など、内外の開発課題は一元化しつつあります。我が国の国際協力も、「内外一元化」が求められているといえます。日本と国際社会との関係を一層強化し、我が国の経験をもとに途上国の開発を支援し、また、途上国支援を通じて得た知見をもとに、我が国の復興・開発に貢献することが、これからのJICAに求められる役割でもあります。」

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9時からの人事委員会を終えて、講義に向かう。マネジメントデザイン2の授業の5回目。
岡本太郎武者小路実篤高村光太郎の3人を取り上げて、それぞれの人生行路と遺した言葉を紹介する。終了後のアンケートでは、馴染みのある偉人が多いこともあり、関心が高かった。岡本太郎はやはり人気がある。青山の記念館や川崎の美術館を訪ねてみたいという声も多くあった。また渋谷駅コンコースの大型壁画「太陽の神話」でエネルギーをもらっている学生もいた。

昼休みは斉藤T先生と禁煙指導で一緒。

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朝の散歩で見かけた紅白のサザンカの花。