駆け抜けて 務め終えたり 百日紅

通夜と葬儀を執り行う葬祭会館に義父の孫のあきひろ君と一緒に泊まる遺体のお守りの役目をもらう。
二人でいろいろと話をしながら一夜を過ごす。

今日は猛暑の中、朝8時50分から、お別れ献花、火葬、葬儀、告別式、初七日法要、帰り膳とプログラムが進む。

昨日の通夜は530人だったそうだ。義兄が地元農協の大幹部ということもあって、参列者やお花が多かった。

菩提寺曹洞宗高源寺の導師が命名した戒名は、徳風院慈温英俊居士。人徳があり温かい優れた人とういう意味。人柄を表した戒名だ。
「開祖道元は800年前の人。高源寺は400円前。そして現在は自分がつとめている。葬式とは仏弟子としてつないでいく儀式。人間にある3つの煩悩(3毒)である欲、怒、無知を懺悔し戒律を護るという誓い。」

この行事には義父の女性の孫の1歳3か月の女児(ひ孫)ふみちゃんの動きが親戚の心を和ませていた。親、子、孫、ひ孫と、連綿と続く命の「つながり」を感じた。

葬儀に参列しながら詠んだ句。

 駆け抜けて 務め終えたり 百日紅さるすべり

 黒づくめ この世を脱す 酷暑の日

 うつし世の 酷暑の葬儀 美しき

                                                                                              • -

葬祭会館を運営しているのも農協だった。この農協は群馬県でも1、2を争う規模だそうだ。
日本の農協全体では5兆円規模。この農協は100億規模。
農事はもちろん、融資、保険、旅行、給油、不動産、リフォーム、など生活関連のサポート事業の幅の広さに改めて感じ入った。
総務部、監査室、園芸部、農畜産部、金融部、共済部、経済部、生活部、開発部とあり、支所も22あり、相当に大きな組織だ。
園芸指導、流通、出荷、直売、米麦、カントリーエレベータ、畜産、家畜、貯金為替、ローン、資金運用、事故相談、生産資材、燃料、給油、ミート、自動車、生活、旅行、不動産、リフォーム、、。
会館の近くの施設にはTPP反対の旗も立っている。