『アクティブ・シニア革命』第2号出版記念パーティを開催ーーこのエネルギーをみよ。

『アクティブ・シニア革命』第2号出版記念パーティを西新宿のジェシカフェで開催。

大阪、名古屋からも参加。このエネルギーをみよ。
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「名言との対話」。10月12日。黒川紀章「移動により人間は賢くなった。ホモ・モビリタス(移動するヒト)」

黒川紀章(くろかわ きしょう、本名:くろかわ のりあき、1934年4月8日 - 2007年10月12日)は、日本の建築家、思想家、実業家、政治活動家。享年73。

1960年に弱冠26歳で建築の理論運動「メタボリズム」を結成し、衝撃的に世界にデビュー。その後、機械の時代から生命の時代への変革を一貫して主張してきた。共生、新陳代謝メタボリズム)、情報、循環(リサイクル)、中間領域、フラクタル非線形)、生態系(エコロジー)など、45年間にわたり提言してきたコンセプトは、いずれも「生命の原理」という点で共通している。

その活動は世界20カ国に及び、世界各地で完成した作品は高い評価を得ている。1986年には、建築界のノーベル賞と言われるフランス建築アカデミーのゴールドメダルを受賞した。建築家・黒川紀章の作品を挙げてみよう。佐倉市役所庁舎、BIGBOX、青山ベルコモンズ、福岡県庁舎、中銀カプセルタワービル、クアラルンプール国際空港ゴッホ美術館新館など。私が実際に見たのは、秋田県にかほ市の白瀬南極探検隊記念館、那覇沖縄県庁舎、六本木の国立新美術館、大阪の国立民族学博物館、奈良の入江泰吉記念奈良市写真美術館などである。いずれも強い印象を与える個性的な建築である。

それ以外にも、黒川紀章は内外の都市計画や都市構想でも優れた仕事をしている。1976年、あるテレビ番組の対談で、黒川が女優の若尾文子を「あなたはバロックの精神を持った人だ」と褒めたたえた。この言葉が口説き文句となり、「バロックの恋」と話題になった。二人は1983年に、いずれも50歳を過ぎてから再婚した。

2007年の東京都知事選に出馬し、奇矯な発言を繰り返し、妻と一緒に演説する姿を不思議な思いで見ていたが、すでにがんで死期を悟っていたのではないか。死期を間近にして何をなすかを考えたうえでの行動だったのではないだろうか。

先日、株式時価総額が1位のトヨタと、2位のソフトバンクが提携を発表した。日本のものづくりを代表し世界的に強い競争力を持つトップ企業トヨタと、常に時代の中心にいようと心がける孫正義ソフトバンクとの歴史的な提携だ。その時の豊田社長は、トヨタ自動車を「車をつくる会社から、移動サービスの会社へと転換する」と語っていた。

黒川紀章は「私自身は哲学者だと考えています。建築と哲学は別物と感じる人がいるかもしれません。しかし、哲学なくして建築などできるわけがありません」と語り、人類を移動するヒト「ホモ・モビリタス」と命名した。こういった流れを予見していたともいえる。人類は移動をさらに工夫することによって、より賢くなるだろう。黒川紀章を、人類の未来を見つめた哲学者として記憶することになるかもしれない。