文藝春秋11月号。久しぶりにほぼ全部読んでみた。
吉村昭の息子の司。小泉進次郎とJA全中の奥野会長。世耕弘成経産大臣。日銀前理事の門間一夫。船橋洋一。脳科学の瀧靖之教授。、、、、。
テーマは、健康寿命、農業改造、日露経済協力、小池劇場、中国軍侵攻、金正恩の核ミサイル、トランプとヒラリー、出光合併、ラジオ深夜便、赤ヘル、京都、、、など実に多彩だ。
経済ジャーナリストの財部誠一と作家の日垣隆の「我らは脳梗塞から生還した」も興味深かった。しばらくメディアで見かけないと思っていたら、二人とも脳梗塞で倒れていたのだった。
財部は60歳、日垣は58歳。インターネット時代のリハビリ生活が垣間見える。
「iPhoneでメモ」「フリック入力は便利」「電子書籍はありがたい」、、、。
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今日の収穫
内村航平「この8年間で僕が個人総合のレベルを引き上げた。体操の進化にすごく貢献できている。」
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今日は1万歩。
「名言との対話」10月11日。ファーブル。
- 「独学には独学の値打ちがある。それは、官学の定まった型に人をはめ込まない利点と特徴があるのだ。」
- ジャン=アンリ・カジミール・ファーブル(1823年12月21日 - 1915年10月11日)はフランスの生物学者。昆虫の行動研究の先駆者であり、研究成果をまとめた「昆虫記」で有名である。「昆虫記」の第1巻の発刊は、1789年4月でファーブル56歳の時だった。売れ行きはよくなかった。84歳で「昆虫記」10巻がようやく完成したがさっぱり売れない。87歳、賞や勲章をもらい、祝賀の宴のあとで名前が知られるようになり、売れ行きがよくなる。過去30年間の合計よりも多くなる。89歳の時に妻ジョゼフィーヌが48歳で亡くなる。1巻56歳。2巻59歳。3巻63歳。4巻68歳。5巻74歳。6巻77歳。7巻78歳。8巻80歳。9巻82歳。10巻84歳。ファーブルのライフワーク「昆虫記」は、56歳から84歳までの28年間でようやく完成するのである。その偉大な人生は91年に及んだ。
- 62歳で妻を失い、2年後64歳で23歳の家政婦ジョゼフィーヌと再婚する。40歳の年の差があったが、3人の子供が生まれた。それ以来、規則正しく勤勉な、そして平穏な生活を送ることができ、平均して3年に一度の割合で「昆虫記」に取り組むことができた。
- ファーブルや「昆虫記」を愛する人々の気持ちが集まってできた文京区の施設・ファーブル昆虫館。ファーブルは博物学の巨人、昆虫の詩人と呼ばれる。この人は他の研究者の学説の引用はしないで、自分の目で見て確かめたことだけを書いた人だ。生涯で70冊余の著作がある。
- 独学とは、学校に通わず先生にもつかず、独力で学ぶことだが、これらの独学者たちの特徴は他人の真似をすることが大嫌いで、光栄ある孤立の道を選んだ人たちだった。独学で植物学を学び、ついに世界的学者になった牧野富太郎。魯山人は独学独歩で芸術の頂点を極めた人だった。湯川秀樹に研究のヒントを与えた、独学で天文学を学んだ三浦梅園。ノーベル賞の中村修二。独力で学び、自分の頭で考え、試行錯誤して問題を解いていった人々の足跡は偉大だ。まさにファーブルの独創は独学から生まれたのである。インターネット時代は、まさに独学の時代ではないか。