9時半:こえラボの岡田さんとの「ビジネスに活かす 偉人の名言」の収録。12時まで。梅棹忠夫。中野孝次。鈴木大拙。江藤淳。ヘミングウェイ。
昼休み:多摩大総研ミーティング:松本、長島。新時代の総研、、。
14時:寺島さんと懇談:新著「平成時代の366名言集」を渡す。
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14時50分:リレー講座。寺島学長「2019年夏から秋への展望」
- 時代認識。全体知。般若心経。ハンニャは全体知・トータルな叡智。ハラミッタは完成。
- 2109年4月から7月:5月は「令和」の始まり。冷戦後の30年は軍事技術の民生転換であるインターネットを起点とする「デジタル情報革命」と理工系人材の金融への流入による「金融技術革命」の時代。
- 日本人の社会心理は、「不満はないが、不安はある」。世界GDPの日本が占める割合:1820年3%、1913年3%、1950年3%、1988年(平成開始)16%、2000年14%、2018年6%、2030年代3%(?)。平成時代30年間に10ポイントダウン、特に21世紀、この5,6年に没落。1988年にアジアは6%、2018年にアジア23%(中16、印3%)。没落する日本、埋没する日本。「フォーリンアフェアーズ」4月号のエバースタット「同盟国の衰退と新パートナーの模索」。同盟国とは英国のブレグジットとと日本の衰退。
- トランプ。訪日「力による平和、力の正義」、訪英「自由と法の支配という共通の価値」、G20。「日米同盟は不公平」(フリーライダー論)。本当は日米同盟は日本にとって不公平だ。在日米軍基地の経費の7割を日本が負担(本土、ハワイに置くよりコストが安い)。首都圏に二つのゴルフ場(安全保障に必要なのか)。1951年締結の日米安保条約は冷戦中のソ連が仮想敵国。現在は米軍基地の7割が沖縄、リスクな少なく時間稼ぎができるから。北海道に基地はない。アメリカは「ビンのふた論」(日本帝国主義を封じ込める)で中国にも説明。同じ敗戦国のドイツは基地は欧州安保に限るとして4分の1に削減、地位協定の見直しで主権を回復。ホルムズ海峡を守る有志国連合、さて日本はどうするか? 在日米軍基地をすべてテーブルに乗せて東アジアを守る観点から再構築をせよ。この夏は重要な時期だ。エネルギーなど共通利益から協力していくなど覚悟をもってアジアと向き合うこと。最近の訪日アメリカ人はカジノ利権と防衛利権の人々ばかり。
- 国内:人口構造の大変化。1900年4385万人、2000ねん1.27億人、2050年10億人、2100ねん4959万人。世界人口は1900年16憶人、2000年61億人、2050年98億人、2100年12億人。21世紀の100年で世界人口は2倍、日本人口は6割減。人口増加率(2015から2045):全国は16.3%減、東北は30%減(秋田41%減、青森37%減、、)、北海道は25%減で道央に7割が集中となる。沖縄はわずか0.4%減でしかない。東京は0.7%増、50キロ圏は減少傾向、八王子・立川、都心回帰による空き家の増加。まだら模様。人口の割合:2020年:65歳以上3577万人、80歳1161万人、100歳7万人。2050年:65歳3841万人、80歳1600万人、100歳53万人。1966年に1億人(65歳以上は6%で660万人)、2050年の1億人(65歳以上は3800万人)。
- ジェロントロジー(高齢化社会工学)。生産年齢人口(15歳ー65歳)は工業生産力モデル。データリズムの時代に、日本にはGAFAが生まれなかった。時価総額でGAFA+Mで4.3兆ドル(477兆円)、BAT(バイドゥ・アリババ・テンセント)で1.0兆ドル(111兆円)、合計5.3兆ドル(588兆円)。日本トップのトヨタ22.5兆円(アップルの4分の1から5分の1)。2位ソフトバンクグループ12.7兆円、キーエンスから6位のファーストリテイリング、KDDI/ソフトバンクまで8.4兆円から6.3兆円。オリエンタルランド4.5兆円。製造業の日立3.6兆円、日鉄1.9兆円、東レ1.2兆円。日本はデータリズムの時代に取り残された。
- 日本は工業生産力モデルの優等生だった。1次産業の農業は安楽死(1950年48.6%が現在3.4%)。2次産業でGDP16%時代を牽引。現在は71%が第3次産業(ミュージシャン、ジャニーズ、お笑いタレント、、)。工業生産力モデルの行きついた先の高齢化。大都市郊外に居住費太高齢者群。世帯構造の変化:母子・父子・夫婦・単身(34.6%)で63.7%。急速な単身化の進行。コンクリートブロックに住む独居老人の増加。退職者は連合がターゲットにすべきだ。高齢者の参画のプラットフォームをつくる。80歳の7割は健常者。インバウンド、農業などで支える人材に。女性と高齢者参画。日本は世界の先端モデルになる可能性あり。
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ジム:2時間
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「名言との対話」砂川啓介「カミさんより先に死ねないこと」
砂川 啓介(さがわ けいすけ、1937年2月12日 - 2017年7月11日)は、日本の俳優、タレント、司会者、初代たいそうのおにいさん。
砂川啓介はNHKの朝の幼児番組『うたのえほん』の体操のお兄さんとして有名だ。妻になった大山のぶ代は、MHKの『おかあさんといっしょ』の人形劇『ブーフーウー』のブー役で、二人はミュージカル『孫悟空』で主役とヒロインで共演し、結婚した。おしどり夫婦と呼ばれていたが、2回の妊娠での失敗以来、寝室をともにしない夫婦となっていた。
1979年から大山のぶよはテレビアニメ『どらえもん』の声優で大ヒットし、どらえもんブームの主役となった。啓介は『お昼のワイドショー』で1980年から6年間司会を務めるなど多方面で活躍。1985年に劇団フジの舞台へ出演し、以後は俳優、タレント業、舞台演出、ラジオパーソナリティー、講演活動など幅広く活動した。二人の活躍はわたしもよく知っている。
1988年には「胃袋をつかまれた」といわせたほどの料理の名人だったのぶ代との共著で料理本『啓介・のぶ代のおもしろ惣菜170』を主婦の友社から上梓して100万部を超えるベストセラーとなる。
この夫婦に試練が襲う。2012年、のぶ代がアルツハイマー型認知症を発症する。日ごとに症状が違う。最後は5分前のことさえ覚えていないようになってしまうが、啓介は自宅で面倒をみる。悩んだ末に、2015年、ラジオ『大沢悠里のゆうゆうワイド』で公表する。本当のことを明かすことによって、嘘をつかなくていいので肩の荷が下りた。その結果、二人の世界は広がった。
『娘になった妻、のぶ代へ』で80歳近い砂川啓介が、これだけは守りたいと肝に銘じていたことは「カミさんより先に死ねないこと」だと語っている。しかし、帯状疱疹、肺気腫、そして胃がんと 啓介もストレスが原因の病魔におかされていたのだ。2017年7月に啓介死去。のぶ代は老人ホームで健在だ。砂川啓介の願いはかなわなかったのだが、心情と努力には頭が下がる。この本を読むと、夫婦のあり方について考えさせられる。