Kindleの世界を探訪:「Kindle Oasis」と「kindle Unlimited」

「名言との対話」の2月分の読むべき本が届きました。

2022年は明治生まれの人が対象ですが、2月の人選は外国人が多くなったこと、資料としての本が少ないことが特徴。写真で示した書籍以外に、kindleで無料で読める本が数冊ありました。

一昨日、購入した「Kindle Oasis」で、「kindle Unlimited」というサービスと、無料で読める書籍を活用することにチャレンジしてみることにしました。

 

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幸福のヒント 岸見一郎・古賀史健『幸せになる勇気』(ダイヤモンド社

アドラー「幸福とは、貢献度である」「『わたしは誰かの役に立っている』と思えたときにだけ、自らの価値を実感することができる」

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1万2千歩。

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「名言との対話」1月20日。佐藤義美「ワンワン ワワーン ワンワン ワワアーン」「グッドバイ グッドバイ グッドバイバイ」

佐藤 義美(さとう よしみ、1905年1月20日 - 1968年12月16日)は、童話作家、詩人。

大分県竹田市出身。 鹿児島、小倉の小学校を経て、大分県の竹田中学に入学。その後、父の転勤のため、横浜第二中学校に編入。詩や童謡を作り始め、「赤い鳥」などへ投稿、早稲田大学国文科在学中にはすでに童謡作家として活躍した。最終学歴は早稲田大学大学院修了。63年の生涯で3千以上もの作品を残し、「日本のアンデルセン」と呼ばれている。

童謡の代表的な作品に、『犬のおまわりさん』、『グッドバイ』、『月の中』、『ともだちシンフォニー』、『おすもうくまちゃん』、『アイスクリームのうた』などがある。童話集『あるいた雪だるま』は1954年に第1回産経児童出版文化賞を受賞。『佐藤義美全集』(全6巻)は1975年に第5回赤い鳥文学賞を受賞している。『犬のおまわりさん』は、死後の2007年に日本の歌百選に選出されている。

2005年1月に竹田市を訪問した。岡城は同じく竹田出身の滝廉太郎作曲の「荒城の月」のモチーフとなった印象深い名城だった。滝廉太郎記念館をみたあと、2000年春にオープンした佐藤義美記念館を訪問した。

晩年を過ごした神奈川県逗子市の建物を再現したもので、大正ロマン漂う木造の洋館である。童謡詩人で、佐藤義美の著作権を継承する稗田宰子が自費で建設し、建物及び所蔵品を竹田市に寄贈したものだ。館内には、再現した書斎、肉筆原稿、愛用のペン、童謡や詩を発表した雑誌などの遺品が展示されている。絵本のビデオコーナーや童謡の試聴コーナーなどもある。

付設のミニホール「このこのおうち」では、現在でも「絵本の読み聞かせの会」等が開催されており、子どもから大人までが楽しく童話や童謡の世界を楽しんでいるそうだ。

この記念館のホームページをのぞく。佐藤義美という人物がこの市にとって重要な人物であることがわかる。竹田市は『童謡・童話の里』を標榜している。竹田市では、1992年から毎年「さとうよしみ竹田童謡祭」と「『佐藤義美賞』竹田童謡作詩コンクール」等が開催されている。佐藤義美生誕100年を機に佐藤義美顕彰と童謡・童話の里づくりをすすめている。

佐藤義美の童謡をみていると、子どもの頃の記憶がよみがえってきた。『いぬのおまわりさん』の「にゃん にゃん にゃなーん」や「ワンワン ワワーン ワンワン ワワーン」、そして『グッドバイ』の「グッドバイ グッドバイ グッドバイバイ」などのくり返しのリズムは、私もまだよく覚えている。

童謡には繰り返しが多いような気がする。「きんきんきらきら」で始まる葛原しげるの「夕日」。「ちいさい秋 小さい秋 小さい秋みつけた」から始まるサトウハチローの「ちいさい秋」。「ほうほう蛍こい」から始まる北原白秋の「蛍」。「ブンブンブン ハチがとぶ」から始まる村野四郎の「巣立ちの歌」。「オモチャのチャチャチャ」の吉岡治など。繰り返しのリズム感で気持ちがよくなり、それが長い間、頭に残るのだろう。童謡を思い出すと懐かしく幸せな気持ちになる。童謡の世界の一角に陣取った佐藤義美の童謡はまだまだ、日本の子どもたちに歌われ続けるだろう。童謡詩人という仕事は尊いと改めて感じることとなった。

 

参考

佐藤義美記念館HP