宮城大学・大崎市 連携協力に関する協定書調印式

古川市と周辺6町(鳴子町岩出山町・三本木町・松山町・鹿島台町田尻町)が合併してできた大崎市は、人口14万人、面積800平方キロの宮城県3位の都市である。合併と同時に就任した市長は、県会議長からの転身した。職員総数約1400名。直線距離で80キロあり、面積では仙台市を超える市である。


この大崎市宮城大学は、従来から教員が委員会の委員などを中心に深く関わってきていたが、今回大学全体と大崎市全体が連携・協力する運びとなって、その調印式が宮城大学で行われた。「宮城大学大崎市との連携協力に関する協定書」と「連携協力に関する覚書」が両トップによって調印された。


馬渡学長

県立大学の地域貢献面で更に強化する方針の第一歩としての位置づけ。自治体との協定第一号。食産業、環境、健康などの面で貢献していきたい。大学としては実学教育の現場として活用していきたい。


伊藤市長

協定締結にあたり緊張と感動。このちぎりを大切にしたい。20万人都市構想・大崎市産業革命・1万人雇用。教材の宝庫だ。大学丸ごとと連携できるのは幸せ。


大崎市からのプレゼンテーションと宮城大学からのプレゼンテーション、そして記者会見。

意見交換会では、現在大崎市と関わっている数人の教員からの感想が述べられた。私はトップバッターだったが、行政改革推進委員会会長としての活動から見えてきたものをお話した。「職員は意欲も高く能力も高いので、この場にいる市の幹部や議会幹部が示す方向さえ間違わなければ施策は成功する確率が高い」と述べておいた。


大学側は、学長以下幹部職員と窓口になる地域連携センターの教員らが参加。大崎市側からは、市長、副市長、教育長、議長、副議長、総務常任委員長、民生常任委員長、産業常任委員長、建設常任委員長、総務兼企画財政部長、市民生活部長、保健福祉部長、産業経済部長、建設部長、市民病院事務部長が出席。


終了後、近くのゴルフ場で懇親パーティ。数日前の大きな人事異動(1400人のうち500人が異動とか)で知り合いの職員から挨拶を受けた。市長、副市長、総務部長、産業経済部長とは顔見知りで歓談したが、議長、教育長らとは初対面だったので挨拶をする。


この大崎市では、古川市時代に4年間二期にわたって農業・農村対策審議会の会長をつとめ、今は行政改革推進委員会会長を仰せつかって通っている。農業審議会のときに農業課長だった柏倉さんが大崎市では初代の産業経済部長になり、この4月からは総務部長になる。


この協定によって大学・市の双方にとってどのような発展があるか、楽しみだ。