2018年夏をどう過ごすか?

9月に出る「ビジネス書・徹底ガイド」の担当ページが送られてきたので、コメントをチェック。以下、私が取り上げたビジネス書。

外山滋比古『知的生活習慣』。コリン・パウエル『リーダーを目指す人の心得』。中村修二『考える力、やり抜く力 私の方法』。馬場錬成『大村智 2億人を病魔から守った男』。坂村健『IOTとは何か』。寺島実郎ユニオンジャックの矢』。落合陽一『魔法の世紀』。水戸岡鋭二『あと1%だけ、やってみよう 私の仕事哲学』。

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本日届いた山際寿一『ゴリラからの警告 人間社会、ここがおかしい』を一気に読了。

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 大学。

・秘書と打ち合わせ:夏休みの間のスケジュール。資料確認、、、

・学長室渡辺さん:戦略会議「学生」の指示書の検討。

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2018年夏をどう過ごすか?

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「名言との対話」8月22日。藤圭子「人生って苦しいことの方が多いけど、歌があったらまあいいっか、と言えるような死に方をしたい」

藤 圭子(ふじ けいこ、1951年7月5日 - 2013年8月22日)は、日本演歌歌手。本名、宇多田 純子(うただ じゅんこ)。

1960年代末から1970年代初頭にかけて、夜の世界に生きる女の感情を描いた歌を、伸びやかに、深々と歌い上げ、一世を風靡した歌手だ。デビュー曲は「私が男になれたなら 私は女をすてないわ」で始まる「新宿の女」。代表曲は「赤く咲くのはけしの花 白く咲くのは百合の花 どう咲きゃいいのさこの私 夢は夜ひらく」の「圭子の夢は夜ひらく」。

ドスの効いたハスキーボイスと可憐な風貌とのギャップを不思議に思いながら、テレビに見入っていたことを思い出す。不思議な存在感を醸し出す歌手だった。

母は三味線瞽女藤圭子は昭和の歌姫。娘は天才歌手・宇多田ヒカル。母娘に天才の遺伝子があると天才が生まれるという節がある。三味線瞽女、悲しき歌姫、天才・宇多田ヒカル、と続く血の流れを、現代の歌姫・宇多田ヒカルは、音楽をやっている自分をどう思うかと訊かれて、「呪い」と表現している。

1stアルバム『First Love』は累計売上枚数765万枚を超え、日本国内の歴代アルバムセールス1位になった娘の宇多田ヒカルは、アメリカンスクールの高校生の時は全成績が「A+」という最高評価だった。そして当然のように名門コロンビア大学に合格している。母の藤圭子は中学生では通知表はオール5であり、恐ろしく頭の回転が速く、頭が良かった。ひかるはその娘だ。宇多田ひかるは、自らつくる歌詞も素晴らしいが、言葉も凄い。「どうしようもないくらい絡まってぐちゃぐちゃになったネックレスを、一生懸命ほどくような感じ」(「歌詞ってどうやって書くんですか?」への回答)。「私が曲をつくる原動力って結局「恐怖」と「哀しい」と「暗い」なんですよ、全部」。

阿久悠は「時代に食い込んだり、時代を引き裂いたりする力は、母(藤圭子)の方にあったかもしれないんだよ」と藤圭子の存在を評価していた。

藤圭子の歌を、演歌でもなく、艶歌でもなく、援歌でもなく、負の感情から発した「怨歌」と表現した五木寛之は、黒人のブルース、宿命を意味するポルトガル民謡・ファドなどと同様の、下層から這い上がってきた人間の、凝縮した怨念の燃焼と語っている。

心の病をもっていた昭和の歌姫・藤圭子は、デビュー作品「新宿の女」の舞台である新宿で飛び降り自殺をしている。享年62。「歌があったからまあいいっか」という死に方だっただろうか。 

悲しき歌姫 藤圭子と宇多田ヒカルの宿痾

悲しき歌姫 藤圭子と宇多田ヒカルの宿痾