午前:多摩キャンパスで学部の授業「立志人物伝」。夜:品川キャンパスで大学院の授業「立志人物論」。

多摩キャンパス

・10時:研究室で客員の久米明先生と懇談。地域アプリ、JMOOK(岸田)、、、。

・10時40分から:「立志人物伝」の3回目の授業。人数は多いが、偉人の名言や人生に感銘を受けている様子がよくわかる。

・12時20分:杉本係長と次回戦略会議のテーマ「アクティブラーニング」を議論。

・13時:事務局との定例会議:川手総務課長・水嶋教務課長。杉田学部長。2時間、じっくりと学部運営について意見交換。年度末の泊まりがけのFD・SD合同研修のテーマは、「高大接続アクティブラーニング」という案も。

 17時:品川キャンパス

・すっかり内装が変わっている! 何人かの院生に聞いたが、よくなったという感想が多い。

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 18時半:「立志人物論」の2回目の授業。テーマは「仰ぎ見る師匠の存在」。

・紹介した人物:夏目漱石漱石山房)。吉田松陰福沢諭吉岡倉天心渡辺崋山森鴎外渋沢栄一童門冬二。「知の再武装」という本大学院のテーマに沿う授業となるように工夫しチャレンジしていきたい。以下、受講生がフェイスブックにあげてくれた感想。「少壮老死」「ロールモデル」「要約勉強法」「座右の銘」、。

・本日の授業振り返り。歴史で一人の影響力が大である。これはその時代のターニングポイント、人口や社会的環境に影響され、またその人の影響を後世に伝える手段があることが前提だと思いました。一番印象に残ったのは<少壮老死>でまさに私がこの大学院で勉強させていただいている目的かと思いました。ありがとうございました。

・第2講, ありがとうございました。同時代に日本興しをした方々が時に同じ師範を崇めていたことが判明。当時の偉人たちの人生の歩みや考え方・志等はそれより以前の先達から影響を受け, 現代の私たちにも一部語り継がれ, 勝手に心中でロールモデルにしています。現代で考えると, どなたが次世代の教科書に載るのでしょうか。久恒先生のご提案で, 皆の日程が合えば, 都内の人物記念館を数時間一緒に回り, それを肴に一杯飲もう🍻というプラン, 12月または1月なら参加したいです。

・久恒先生、第2回の講義ありがとうございました。私は今まで古典や歴史が苦手で逃げていたところがありましたが、志やマインドの部分はいつの時代も変わらないところであり、この講義が早速楽しくてたまらないです。本日最も心に響いたキーワードは少壮老子です。私は年齢は35歳ですが、大学院の中では若い方だと思いますが、学生時代に全く勉強をしてこなかったために、知の再武装どころか今になってテーマを探している段階です。「若」にしてはだいぶ遅れ気味ではありますが、偉人たちの記録と軌跡を基に自分のロールモデルを探したいと思います。また吉田松陰の「読書しつつ、要点を一一抄録する」という勉強法、大変参考になりました。大学院に入ってから圧倒的に読書量は増えたものの、それが身になっているかというとまだ疑問です。そのためにも、論者の主張を自分の頭で考え抜くという必要があるとわかりました。また私は特にスペシャルな能力はありませんが、渡辺華山のようなマルチな活躍にも憧れます。童門冬二さんの、「歴史とは人間の生き方、死に方の集積」という本も、先生が抜粋してくださった要点に大変共感を覚えますので、本も読んでみたいと思います。次回も久恒先生、皆様、よろしくお願いいたします。

・久恒先生本日もありがとうございました。本日の講義を受けて、自身の座右の銘を最終講までに見つけたいと思いました。これは前回の感想でも書きましたが私には人生のテーマは何かと問われた時にまだ明確に答えられるものがありません。人生のテーマを見つけそれと重なる座右の銘をもつことで自身の信念や哲学を語れるようになりたいと思いました。本日も偉人たちの言葉にふれましたが、どの言葉も深く心に響くものでした。ただそのメッセージの中身自体はそれほど難しいものではなく、人が人として生きていくために必要なことをシンプルに述べているものが多かったように思います。逆に言えば当たり前のことをなかなか当たり前にできなかったり、目の前のことに振り回されて物事の一番大事なことを見失うことが多い世の中になっているからこそ、偉人たちの言葉が今も色あせないで現代人に影響を与えているのでは思いました。

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 「名言との対話」10月6日。ル・コルビュジェ 「家は生活の宝石箱でなくてはならない」

ル・コルビュジエLe Corbusier1887年10月6日 - 1965年8月27日)はスイスで生まれ、フランスで主に活躍した建築家

鉄筋コンクリートを利用し、装飾のない平滑な壁面処理、伝統から切り離された合理性を信条としたモダニズム建築の提唱者である。彼の近代建築の五原則「ピロティ屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由な立面」は世界中に広がり、1960年代にはピークに達した。世界中に信奉者があった。日本の近代建築もル・コルビュジェの影響を受けている。東京帝大工学部を卒業した前川 國男パリのル・コルビュジェの事務所に入所し、帰国後建築設計事務所をひらく。前川より10年後輩の丹下健三は、前川国男建築設計事務所に入っている。坂倉準三は東大文学部美術史学科を卒業後渡仏し、ル・コルビジェの門に入り、37年のパリ万博日本間の設計を行う。このように日本の建築界はル・コルビュジェの弟子たちによって担われた。本人自身も来日し、世界遺産となった『国立西洋美術館』の基本設計を行っている。一方で宇沢弘文は、都市については、ル・コルビュジェの「輝ける都市」は人間は主体性を持たないロボットに過ぎないとして反対する。ル・コルビュジェは祖先の名に由来するペンネームである。

フランク・ロイド・ライトミース・ファン・デル・ローエと共に「近代建築の三大巨匠」として位置づけられている。ライトは「長く生きるほど、人生はより美しくなる」など人生を考える至言がある。ミース・ファン・デル・ローエは「神は細部に宿る」という名言を吐いた。そして「与えられた条件がいかなるものであるかは、絶えず情け容赦なく照り続ける」と仕事の困難さを語るル・コルビュジェは「家は生活の宝石箱でなくてはならない」と建築の心を説いている。大型の建築にも手を染めたが、個人の住宅の設計も多い。ル・コルビュジェ建築家として有名であったが、ひとつの分野にはとどまらない美の巨人だった。建築以外にも、絵画、彫刻、版画、タピスリー、映像などの分野にわたって活躍した多才な芸術家であった。朝はアトリエでの絵画制作、午後は設計事務所で仕事というスタイルだったことにも、その志向が現れている。