4月10日発行の、津田大介「動員の革命」(中公新書ラクレ)を読んだ。ネットでは大いに話題になっている本。

動員の革命 - ソーシャルメディアは何を変えたのか (中公新書ラクレ)
- 作者: 津田大介
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2012/04/07
- メディア: 新書
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- ソーシャルメディアがリアル(現実の空間・場所)を「拡張」したことで、かつてない勢いで人を「動員」できるようになった。
- ソーシャルメディアとは、ユーザーとユーザーがつながって、双方向に情報を提供したり、編集したりするネット上のサービスのこと。
- 大学の情報系学部では、2012年段階でツイッター利用者はほぼ全員、フェイスブックは5割前後までになった。(多摩大は?)
- 一番効果的なのは、一日前と当日のイベントが始まる3.4時間くらい前。(知研のセミナーなどのイベントも)
- その企業の情報だけでなく、隣接する領域の情報を発信することです。(大学業界の話も、、)
- 「不確かな情報の検証はプロの仕事。ソーシャルメディアはニュースへの多様な視点を提供するもの。そして拡張器であり、情報源である。」
- ソーシャルメディアでは、各分野の専門家が何百人、何千人と一堂に会してそのニュースの分析を発信している。
- ソーシャルメディアXクラウドXモバイル
- 今回の大震災では、ITリテラシーがあるかないかで、生死を分けるほどの差があった。
「これから「寄付」がブームになる!」が面白かった。
- 最終的には、ソーシャルメディアのアカウント自体が銀行口座と同じ扱いになる、、
- 購入型のクラウドファンディングの代表例がキックスターター。Kickstartaer
- クラウドファウンディングはソーシャルメディアの動員力をお金に換える最も現実的なサービス。
そのクラウドファウンディングであるCAMPFIREを立ち上げた家入一真との対談も興味深い。
http://camp-fire.jp/
- リターンがあるので寄付ではない。お金のリターンではないので投資でもない。クラウドファウンディングは新しい形態。
「CAMPFIREとは? あなたのクリエイティブなアイデアを、みんなのお金で実現することができるクラウドファンディングのプラットフォームです! 」
「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)とは、アイデアを実現するために必要な創作費用を、そのアイデアに共感した家族・友人・知人そして多くの人々から少額からお金を募る事ができるクラウドファンディング型のプラットフォームです。 」
「アイデアを実現したいクリエイター」「アイデアを応援したいパトロン」
プロジェクトが目標金額に達したらSuccessとなり支払われる。20%は手数料。期間内に達しなかったら返金。
プロジェクトを見てみると、有名人のカバンの中身プロジェクト、名古屋静脈という映画、非常食宅配事業、漁業復興の定置網プロジェクト、ソラリーマン写真集、、、、などのプロジェクトが進行中だ。
まだ金額のスケールは大きくないが、可能性を感じさせる。何か、実験してみたいと思った。
著者の津田大介さんは、政策や政治を中心にしたウェブのメディアをつくろうとしている。
役所がどういう議論をしているのか、資料をどう読み解いたらいいのか。「情報の集約」と「政策の解説」をやる。
「情報の要約と解説」は、私の挑むべき分野でもある。
個人の活動と組織のパフォーマンスをあげるために多くのヒントをもらった。
何が起きていて、何が変わったのか、を解説してくれるいい本だと思う。
オビには「あなたは、この革命を体感しているか?」とあるが、この「体感」がキーワードだ。
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