阪神・柏戸・目玉焼き

「巨人・大鵬・卵焼き」という人口に膾炙した言葉は、堺屋太一が通産官僚時代に記者会見で子供が好きなものの紹介の中で、卵が物価の優等生という意味を込めて巨人と大鵬の後に続けたのが最初だということだ。考えた本人は、卵を主役としたのだが、巨人や大鵬の方に目がいってしまった。2011年の12月に訪れた山形県鶴岡市の「横綱柏戸記念館」では、「阪神柏戸・目玉焼き」という言葉が掲げてあったのには思わず笑ってしまった。こちらも卵と同様に、「巨人・大鵬・卵焼き」にあやかったしたたかさを感じる。

2月1日開催に多摩大で日韓の経営者を招いての「多摩グローカル・フォーラム」で冒頭に挨拶があるので、帰宅後「アジア・ユーラシアダイナミズムと大中華圏--日本をめぐる世界潮流」の図を作成する。今まで使っていた図に最新の情報を加えて新たな図解ができあがった。これと多摩大戦略図を更新。インターネットでの「多摩大鳥瞰図絵」とこの2枚の図を使って挨拶をしてみよう。
2枚の図解を同僚の趙先生にハングルに翻訳してもらうことにした。図解のグローバル化の試みだが、韓国の人に説明するのは初めてなので反応が楽しみだ。