18歳学生の投票は? 1位生活、2位自民、2位民進、4位公明。

1年生のプレゼミ。16人。
本日は「参院選の各党の公約」の図解をテーマにした。
今年から選挙権を得た18歳中心の学生達だ。
日本経済新聞の6月18日朝刊の「2016年 参院選 各党の公約」を配り、自由に図解してもらった。
1時間近く作業をして、数人のグループで発表。

多くの情報からキーワードを拾い出して、図解にしていくという主体的な作業をすると、関心が飛躍的に高まる。選挙公約をテーマに図解に挑戦すると、支持政党が生まれ、投票に行きたいと思うようになる。

選挙に行くか?
行かないと明確に言った人2人以外は、全員が「行く」「たぶん行く」だった。最大で94%が投票する。

今の時点でどの党に投票するかと聞いたところ、以下の回答になった。
生活3票。自民2票。民進2票。公明1票。
自民・民進を押さえて「生活」が1位という思いがけない結果となった。
「生活は小さい欄だったが、公約の中身がわかりやすい」という評価だった。

以下、アンケートから。

  • 比べるのが難しいと思った。けれど比べない限りどこが良いかというのが正確には分からないから困る。選挙には行く。
  • 紙を見ているだけでは理解しにくいものでも図解してみるとより理解することができた。来週の図解でもっと理解を深めようと思った。選挙はたぶん行きます。
  • どの党に票を入れるか、逆に良い意味で迷った。選挙は行くかも。
  • あまり政治のことは理解ができてないので、これからちゃんと理解をしていきたい。選挙に行きます。
  • 実現して欲しい公約が所々にあったので、選ぶのは大変だなと思いました。大きな党は公約も多くて、実現されるのか心配な面もあるなと思いました。たぶん選挙は行きます。
  • 図解で見ることによって絞りやすくなった。意見がまとまらなかったら図解するといいかもしれない。選挙は行きます。
  • どこの党も増税に触れているけど、実際その増税に見合った対応みたいなものが書かれてないし、国民の負担を上げるぐらいなら、政治家の人たちの給料を下げた方が良いと思う。日本を変えたくて政治家になってるが、普通の一般サラリーマンの給料と同じで良いと思う。
  • 公約は守られないのでどこに入れてもムダだと思いました。選挙行きません。行っても無効票入れます。
  • あまり政治のことは理解ができてないので、これからちゃんと理解をしていきたい。選挙に行きます。
  • 今まではテレビで流れているのを聞き流す程度だったのが、意外と面白く各党の主張が分かりました。選挙には行きます
  • 実現して欲しい公約が所々にあったので、選ぶのは大変だなと思いました。大きな党は公約も多くて、実現されるのか心配な面もあるなと思いました。たぶん選挙は行きます。
  • 自民党憲法のあり方を検討しているのに、憲法改正を目指すのは少しおかしいと思いました。選挙は行きます。
  • 公明党の政策は素晴らしい。自分たち学生が求める公約が多い。けれど公約は守られないと思うとどうでもいいとも思ってしまう。個人的には時間をかけてグラフにするなら文の方が理解しやすいです。これから変わるのかも知れませんが。
  • 自分としては、今回の授業は今までと比べるとすごく難しい作業だった。今までは多くても3つぐらいの対立を考えれば良かったが。10個も20個もそういうのがあると、どれを比べるかが分からなくなり、結構難しかった。選挙に行かないと、選挙する意義などが分からなくなってしまうので、私は行こうと思う。
  • 図解を使って色々な党を比べることによって比較しやすいと思った。考えの違うところを比べることによってどの党が良いかすぐに分かる。図解を書くのは少しずつ慣れてきたけどまだ上手く書けない。これをきっかけに、色々な党を知ることができ興味を持ったので、ぜひ選挙に行こうと思う。
  • 図解しようとしたが、ややこしすぎて、あまりできなかった。もう少し、政治に興味を持とうと思いました。選挙には行く予定はないです。
  • 図というよりは表になってしまった。なかなか難しかった。10日に行ければ行きたい。
  • 図解は難しいですね。選挙行きます。

金曜日の学部2年生中心の授業でも「参院選の公約」をテーマにし、来週の社会人大学院の授業でも同じテーマでやることにしている。18歳、19歳、20歳の若者の投票行動、ビジネスマンの投票行動に、公約を図解することが、どのような影響を与えるか?

「名言との対話」6月22日。高田 好胤。

  • 「かたよらない こだわらない とらわれない心」
    • 薬師寺の名物管長」と呼ばれた法相宗の僧。本名は高田好一。写経勧進というユニークな方法で荒廃していた金堂、西塔、中門、回廊などの再建を実現、再建は法隆寺の宮大工としてその名を知られた西岡常一が手がけた。ユーモアあふれる法話は人気が高く、『心―いかに生きたらいいか』『道 本当の幸福とは何であるか』など著書も多い。
    • 「親が苦労して、子供を楽にさせてやりたいとすると、子供はのちのち無慈悲に堕ちていく。親は苦労し、子は楽をし、孫は乞食する」
    • 「自利はトレーニング(修練)、利他はサービス(奉仕)。すなわち、トレーニングによって身につけたものを世のため人のためサービスすることを菩薩道ということ」
    • 「人々の心の中に「見上げる心」をはぐくみ、精神を昂揚するために必要な高さが「塔の高さ」であり、精神的に必要な大きさが「お堂の大きさ」」
    • 高田後胤は私の父と同じ年代であり、わかりやすい説法は子供の頃に記憶がある。「かたよらない、こだわらない、とらわれない」とは、色々な解釈はあるだろうが、今の私には、リーダーの心すべきことのように聞こえる。