上村松園展、ウフィッツイ美術館自画像コレクション展

東京国立近代美術館で開催中の「上村松園」展。
女性初の文化勲章を貰った美人画の巨匠。美人画では、東の鏑木清方、西の上村松園とうたわれた。上村松園は、1875年生まれ。三人の師に仕え、最後は竹内栖鳳。61歳で「序の舞」を描く。これは政府買い上げとなった。73歳、文化勲章。74歳、死去。
私の印象に残ったのは、初蛍、春雪、母子、娘深雪、舞仕度、晩秋、新蛍。
代表作「序の舞」は、「仕舞いの一つである序の舞を舞う女性。彼女の姿勢や顔の表情から、精神を集中させて演技に取り組んでいる様子がうかがえる。強い意志を内に秘めたる女性像を、松園は「私の理想の女性の最高のもの」と述べている。」

損保ジャパン東郷青児美術館で開催中の「ウフィツイ美術館自画像コレクション」展。
フィレンツエのレオポルド・デ・メディチ枢機卿(1617-1675年)が集め始めた自画像コレクション1700点のうち、70点が来日した。フィレンツエでは同時代の有名画家の自画像が一キロにわたるヴァザーリの回廊に展示されている。このヴァザーリという人は美術家の社会的地位の向上に尽くした人である。
レオポルドによれば、自画像は、スタイル、芸術観、世界観、自意識等の結晶だそうだ。
プリマティッチョ、バロッチ、カラッチ、グンプ、ラングレー、バッラ、シャガール、アングル(78歳)、などの自画像が印象に残ったが、一番はやはりヴィジェ・ル・ブラン(1755-1842年)という女性画家の自画像だ。マリーアントワネット付きの画家で、20作品を遺している。日本人では藤田嗣治(1886-1968年)のちょび髭の自画像があった。
2010年には日本人が3人このコレクションに入って、それも展示されていて、どれも印象に残った。草間弥生(1929年生まれの「自画像」、横尾忠則(1936年生まれ)の「眠っている私」、杉本博司(1948年生まれ)の「歪曲的宙感)である。

赤坂永楽倶楽部でNPO法人知的生産の技術研究会のセミナー。「33歳からの勉強のルール」(明日香出版)を書いた水谷隆弘さんの講演会で、40名ほどが集まった。セミナーの後のパーティは前半出席。國學院の枡井先生(NKK出身)とも久しぶりに歓談。知研の幹事や、初めての人とも話ができた。
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東京駅ブックエクスプレス北口店は、東北新幹線に乗るときによく寄る書店である。ここで私の「図解で身につく!ドラッカーの理論」が積み上げてあり、「文庫売れ上げ 第1位。当店で1000冊突破。目標2000冊」という表示を見かけて驚いた。今日入った連絡によると、本日1万部の増刷が決まったとのこと。

本日の日本経済新聞に「知的生産手帳」の広告。こちらも内容がいいので期待したい。