伊豆高原を9時過ぎに出発し、一碧湖近くの池田20世紀美術館、10時半から伊豆スカイラインを疾走し、十国峠あたりから、Toyo Tire ターンバイクへ降りて、小田原厚木道路、厚木から自宅までというコースで、渋滞もなく、スムーズに帰れた。また家族旅行をしようということで解散。
伊豆高原の池田20世紀美術館を訪問。池田英一(1911-1982年)が設立。埼玉県蕨市生まれ。小学校卒業後独学でアスファルトを研究し、1945年に日瀝化学工業(後のニチレキ)を設立。1975年に日本初の20世紀専門美術館を開館。ピカソ、シャガール、ミロ、ダリ、、など1300点を収蔵している。絵画・彫刻で「人間」をテーマとするものを集めているそうだ。ピカソの「王様のケーキ」、そして88歳の時に描いた「近衛兵と鳩」などが飾ってあった。
「種を播け」。
よい種を播いて歩こう これが我が社のモットーです たとえ、どんな旱魃(かんばつ)がきても 枯れないような強い種をまき 汗を流して肥料をやろう 必ず立派な実がみのる たとえ、自分がとらなくても
私はこう思っています
種まきをしないで 肥料をやらないで 誰も果実ばかりねらっていては 本当の繁栄はこないと 私はそう思います (ニチレキグループ創業者 池田英一)
またガウディ(1852-1926年)のコーナーが目に留まった。
「私には家族もなければ義務もない。クライアントも断った。頼まれ事も辞退した。」と言って、サグラダ・ファミリア教会の建設に専心した。
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山折哲雄の「親鸞を読む」(岩波新書)に宗教家たちの寿命のことが書いてある。それによると、イエス31歳。フランシスコ・ザビエル46歳。一遍50歳。道元53歳。カリヴァン55歳。最澄55歳。日蓮60歳、空海61歳。マホメット62歳。ルター63歳。孔子73歳。法然78歳。仏陀80歳。親鸞90歳。
幕府が念仏禁止の挙に出たため、親鸞は20年を過ごした常陸を捨て京都に帰る。このとき62歳。このあとさらに30年という寿命を生きる。76歳で「浄土和算」と「高僧和算」、85歳ごろに最後の「正像末浄土和算」を書いている。60代の初めはやっと人生の峠を越えたばかりの働き盛りであった。
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白洲正子「世阿弥」には世阿弥の「初心」について書かれてある。私は以下のように理解した。
- 初心忘るべからず 時々の初心忘るべからず 老後の初心忘るべからず
時々の初心とは、その時代に応じた芸を工夫せざるを得ないから、自分のうちに積み重なっていくという意味。老後の初心とは、老後にふさわしい芸を打ち立てることであり、それも新しい体験であるから、初心を忘れずに励めという意味。そして個人の命には限りがあるが能には果てはなく、後継者が連綿と芸を発展させていくべきだ。