漱石忌。
今日は夏目漱石が1916年に49歳で永眠した日である。
臨終に立ち会ったのは、狩野享吉、菅虎雄、森田草平、久米正雄、中村是公、高浜虚子、小宮豊隆らだった。デスマスクがとられた。弔辞は友人代表の狩野であった。戒名は文献院古道漱石居士。
「夏目漱石周辺人物事典」(原武哲他編)を傍らに置いて折に触れて読んでいる。
- 作者: 原武哲,海老井英次,石田忠彦
- 出版社/メーカー: 笠間書院
- 発売日: 2014/07/28
- メディア: 単行本
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人物の配列は、幼少時代、学生時代、松山時代、熊本時代、留学時代、東大・一高時代、作家時代と7期に分けられている。漱石の生涯を人でたどる伝記的な色彩があり、漱石という高い峰を眺めるのにいい。
編者代表の久留米出身の原武哲は高校教師をしながら、漱石と郷里出身の友人・菅虎雄を研究し、50代前半で短大に転進する。
漱石周辺の人物の遺族を探し、書簡などを探索し全国を飛び回る。その過程で事典としてまとめたいという志が浮かんでくる。国会図書館、東大明治新聞雑誌文庫、日本近代文学館を始めとする関係諸機関を訪ね歩き、資料を蒐集した。40年間収集した資料をもとに2014年に82歳でライフワークをこのような形で完成させている。自分の余命を考えた上で、退職の71歳から本格的にこの仕事に取り組んでいる。その10年後に後世に残る大作が完成したのだ。
1932年5月14日福岡県大牟田市生まれ。福岡県立明善高等学校、九州大学文学部国語国文学科卒業。明善高校、浮羽高校などの高校教諭を経て、1985年4月より福岡女学院短期大学国文科助教授、教授。1994年一年間中国吉林省長春市の吉林大学外国語学院日本語系客員教授を勤める。2000年4月より福岡女学院大学人間関係学部に所属変更。2003年3月退職。福岡女学院大学名誉教授。
「名言の暦」12月9日
命日
- 夏目漱石1916
- 僕は死ぬ迄進歩するつもりで居ます。
- 牛のように図々しく進んで行くのが大事です。文壇にもっと心持の好い愉快な空気を輸入したいと思ひます。それから無闇にカタカナに平伏するくせをやめさせてやりたいと思います。
- 即天去私
- 運命は神の考えるものだ。人間は人間らしく働けばそれで結構だ。
- 育英の基本は師弟の和熟にあり。
- 開高健1989
- 悠々として急げ。
- 危機と遊びが男を男にする。
- 別種の文化と接することは、驚くことなんだ。驚く心、驚く目を持ちなさい。少年の心で、大人の財布で歩きなさい。
- 坂口謹一郎1994:
- 千葉茂2002:
生誕