オンライン出版記念パーティの真実ーー『参加型社会宣言』Zoom出版パーティの映像。

先日参加したオンライン出版記念パーティの映像がリリースされた。私は、来賓挨拶、乾杯に続いて、祝辞のトップバッターで3分のスピーチをしている。

リアルのパーティでは、人との会話や、酒・食べ物に気をとられて、挨拶はあまり聞いていないことが多いが、オンラインだときちんと聞くことになる。リアルだとあまり多くの人と会話はできないが、オンラインだと出席者同士が著者を介在して知り合いになる可能性が高い。数時間にわたり、一人3分づつのエキスを聞き、主宰者の著者が紹介するコメントを聞くのは得難い体験だ。オンラインパーティはリアルのパーティより断然いい。

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ジブリのアニメ「千と千尋の神隠し」を映画館でみた。

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「名言との対話」7月15日。宮田輝「笑わせようと思って笑われるな」

宮田 輝(みやた てる、1921年12月25日 - 1990年7月15日)は、アナウンサー参議院議員

明治大学卒業後、NHKアナウンサーとして入局。同期の高橋圭三とはライバルだった。二人は同時代を代表する名アナウンサーだった。

宮田輝が1996年から8年間司会をつとめた「ふるさとの歌まつり」は、全国各地を巡回する視聴者参加型の公開番組で、「地域のいいものをもっと大切にしたい」という宮田自身の企画によるものだ。毎回ゲストと共にその地方の郷土芸能や独自の文化などを紹介する公開番組の企画と司会で、宮田は第15回菊池寛賞を受賞している。1966年の初回の映像をみると、鹿児島県国分市だった。「花は霧島、煙草は国分」の国分である。年中行事、祭り、郷土芸能、ふるさと再発見もある人気番組だった、この番組の冒頭は宮田の「おばんです」から始まった。

「三つの歌」は歌に関わるクイズ番組だ。小学生からお婆さんまでが出場し、ピアノによる最初の一小節の伴奏を聞いて、後を続けるという趣向であった。1つできると500円、2つ1できると1000円、3つだた2000円という賞金が出ている。

毎週日曜の「のど自慢」の司会者であり、ユーモラスな司会は私もよく覚えている。また、NHK『紅白歌合戦は、1973年まで通算15回に渡って紅組・白組・総合の全ての司会を担当している。 1966年の「紅白」では、「さあ、皆さま、今からお届けするのは騒音でございます」とブルーコメッツを紹介した。暴言であるが、時代認識としては名言でもある。おだやかなユーモアだけでなく、こういったすれすれの諧謔と皮肉も宮田の真骨頂だった。

1974年NHKを退職し、参議院選挙に自民党から立候補し、全国トップ当選を果たした。3期にわたる参議院議員を務めながらフリーアナウンサーとしても活躍した。1990年7月15日参議院議員在職中のまま死去している。

NHKは数々の名アナウンサーを生んでおり、その系譜がある。テレビ時代に生まれた新しいアナウンサーという職業を彼らはどのようにとらえ、技を磨いたのか。

高橋圭三「顕微鏡で調べて望遠鏡で放送しろ」。小川宏「話し上手は聞き上手」。八木治郎「絶えずネタを集める。鮮度とタイミング」。木島則夫「達人にはなれるが、名人にはなれない」。生方恵一「生放送だよ 人生は」。志村正順「解説者は馬で、アナウンサーは馬子だ」。鈴木健二「気くばりとは、あなたの目の前で瞬間に起こった事柄に対して、あなたが小さな勇気を示して素早く行動すること」、、、。

宮田輝の場合は、笑わせようと思うな、ということらしい。気負わずに人を包み込むような感じで自然に出てくる言葉を使おうとしていたのであろう。笑顔ばかりが印象に残っているが、人をみる目の確かさを感じる人であった。