「オンライン図解塾」の第3講ーーショック、思考パターンの破壊、アート感覚

 ZOOMによる「図解塾」の第3講。20時から22時。17人が受講。

以下、終了後の感想。

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図を書きながら文章を読むことで、理解が深まる、考えているということがよくわかりました。関係詞(接続詞)の使い方について、以前より、考えていたので、久恒先生もそれを大事にしていらっしゃると聞けて、安心いたしました。関係詞の使い方を磨いていきたいです。<国語力の低下の図メモ>現状~原因~問題点~解決策という流れを意識することができました。箇条書きとあまり変わりがないように見えるかもしれませんが、自分では、一歩前進したような気がしています。★講義内容とは違いますが、中川さんと矢口さんが、お子さんを寝かしつけながら受講されていたことに感動しました。熱心に勉強なさって素晴らしいです。そして、そういうことができる時代になったこともうれしいことだなと思いました。

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図解塾の第3回目、どうもありがとうございました。
今日は冒頭からいささか自分にとってショックでした。
寺島さんの「日本再生論第5弾」をパワーポイントでうまくまとめたといい気になっていたところへ、「手書きでなければ全身での作業にならない。」「色を使いすぎるのはダメ」と言われてしまったからです。
「手書きが全身での作業」というのが実感として分かってないところがありますが、長年のワープロ、箇条書き生活が奥までしみ込んでしまっているせいかもしれません。
また、朝日新聞「論壇」の記事の図解も、重要な点は一応理解したつもりでも図の中に枝葉末節まで入れ込もうとして見にくくなってしまいました。
さらに、この文章をそのまま受け入れてしまって批判的に読み取る視点が弱かったと思います。例えば筆者が揚げていた3つの問題点相互の関係性など、全く気付いていませんでした。と言うわけで、たいへん勉強になりました。

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図解マイスター 久恒啓一先生によるzoomオンライン図解塾の第三回。
今回の宿題は、MXテレビ寺島実郎の日本再生論 第五弾」を見て、図解メモを創ることでした。
正直に言えば、私は惨敗の劣等生。リアルタイムでメモを取るのがやっとで図解にまとめることはできませんでした。そこで、前半は、久恒先生の図解メモをみんなで見ながら解説してもらったのですが「見事」としか言いようがありません。
私の質問「図解は手書きとワープロどちらが良いか?」に対しては、即座に「手書き」との答え。「手書きだと全身で書ける」からだそうで、手書き後にパワーポイントなどでまとめるにしても、手書きの方が頭を使って考え抜くのに向いているそうです。
修行を積まねばなりませんが、ワープロ慣れ、箇条書き慣れした私の思考パターンを「図解」は破壊してくれそうです。
後半は、某新聞のあるコラムを図解するワークショップ。まずは、新聞のコラムの重要なキーワードに下線を引き、抜き出し、〇で囲みます。それらの関係性を〇と→を組み合わせて図解化していくのです。
みんなで発表していくうちに、誰もが気づきました。このコラムは「無駄が多くて論理的でない上、結論もあいまいな破綻した文章」だと…。線引きと図解をすることで、重要でない部分の記述が冗長だったため、重要な結論、具体的な代替案が出せないまま「憂うだけ」の文章になってしまっていることが浮き彫りになりました。
このワークショップで、新聞にコラムを連載している私も背筋が寒くなりました。次回からは、まず図解で、論理的な設計図を描いてから、コラムを書くことにします。
つまり図解することで真の読解力が身につくのです。
本でも新聞でも、図解しながら3つに分けることが大切だと久恒先生は力説します。
1 理解できたこと
2 疑問に思うこと→質問する
3 意見が違うこと→発表する
この健全な批判精神と自立した思考法を身につけたいと肝に銘じました。そうすれば、読解力と合わせて、論理的で自分の意見が明確な文章を作成する力も体得できるでしょう。というわけで57歳の手習いで改めて自分の未熟さを感じる2時間。大変貴重です。次回も楽しみになってきました。前回、図解塾受講生仲間のみなさんからいただいたアドバイスをいただいて「ぐるっとパス」の図解も改良してみました。まだ先がありそうなのですが、とりあえず今はこんなところで。久恒先生、見放さずにご高導のほどよろしくお願いいたします。

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久恒先生、みなさま、本日もありがとうございました。
久恒先生の講義内容とお話だけでなく、みなさんのコメントがそのまま学びに繋がっていて、本日も非常に有意義でした。
以下、第3回の感想になります。
■印象に残った久恒先生の言葉
・図解は手書きがよい。手書きは全身を使う。全身を使うことは全身で考えることだ。
・文章を書いているときは、頭が回らない。
 図を描いているときのみ、頭が回る。
・図解する、ということは自分の考えを持つこと。
 書かれているものの考えに、負けない。
・問題意識をもって読む、と、自分の考えを持てるようになる。
・これまでは分かっていないことを分かったふりをしてきた。
・図解することは、「理解したこと」、「疑問なところ」、「意見が違うところ」を分けること。
・図解は経験。描けば描くほど、レベルが上がる。
■個人として、印象深かったこと
・階層化、並列化して、読み解けた!と思ったところで、自分の思考が止まっていることに唖然としました。。。
・言葉、内容、関係に疑問を持つことをしないと、そこで、思考が止まってしまう。
・手を動かすことは、考え続けること、図解MAPを頭の記憶においていくこと、ということが繋がりました。
 身体性が、認知・思考・記憶を動かしていく、ということの具体的な理解が良く出来ました。
・また、書き手の内容を、無条件・無批判に受け入れているところがあることをよく自覚できました。
 キーワードに部分的に反応して受け入れないことは、私の場合、よくあるのですが、図解して論理構造を掴むことで、より理解を深めていくこと、伝えること、対話に繋がっていくことを学べたと思います。 今後の実践を通じて、体得度を深めていきます。以上になります。
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昨夜の、久恒啓一先生による「図解塾3回目」に加えて頂きました
感想を一言で申せば➔楽しく学ばせて頂きました。思考の勉強になりました
仕事柄ですが…PowerPointをよく利用しています。
正確に申すと、近日何でもPowerPointに頼って作成している感じです
チラシ系、既存状況の提示、改善の提案、報告書etc.
特に、保険会社への被災状況の報告に有効であるの感触があります。
今回や前回の図解塾講義に於いては違っているようです
PowerPoint思考で講義には付いていけそうだなぁと一瞬過りました
➔そう簡単ではないであろうの慎重思考も持っていたのです
久恒先生は
PowerPoint思考に頼っていては論理的でなくなるとの事
➔鉛筆の手書きで書いては消してのアナログ思考が有効
➔モノトーンで、使い分けには明暗や網掛けが有効
PowerPointを使うと、色を加えたくなる
➔色に頼ると論理的ではなくなるとの事です
本日のメモ図、前回のメモ図を添付します
では次回もよろしくお願い致します。
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本日の学び
・図解は楽しい!
・正しく理解するのではなく、自分なりにどう理解したかが大事
・図解によって、理解・疑問・意見が違うところが明らかになる
→これこそが「考える」ということ
今の国語教育で行われている、書き手の意図を読んだり想像したりすることの価値もあるとは思いますが、このような、相手と意思疎通を図るため・自分で考えるための図解こそ、国語教育の中に取り入れられると良いなと感じました。まだ教えられる人が限られますが…本日もみなさまありがとうございました。

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本日もありがとうございました。
例文から図解に落とし込むとき、これは本当か、と自問自答、分析しつつ、批評的精神を持って読解することが「科学」という鉄則を少々忘れていたため、最初「本人の論旨を形にする」というアプローチをしてしまい、時間をロスした感があります。
関係詞のお話、論理は段落である、というレクチュアに大いに納得いたしました。
来週も楽しみにしています(^^)
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皆様本日もお疲れ様でした。お題の文章ではアンダーラインと丸をくれた部分どうつなげるかだけを考えていたら、並列の部分の矛盾に始め気がつきかず、まんまと騙されました。ちゃんと関係性を考えながら進める。書いてある事が必ずしも正しいとは限らない。事を学びしました。しかしながら、国や文化を超えてコミュニケーションする為に必要な課題としては共感したので、そんな作図となりました。

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今日もありがとうございました。すごく楽しく充実した時間でした。
以下、感想です。
・だいぶ、スピードで図解するのに慣れてきたように感じます。
・でも、まだまだ図解しながら、短時間で自分の疑問などを思いつくレベルになっていないなぁって思いました。
・自分は大学受験時代から接続詞は、+(並列)、→(順接)、➡(逆接)、←(理由・根拠)などを書き込んで記号化して読むようにしているため、図解と親和性が高いのなかと思いました。
・個人的には、たしかに作者の文章はヘタなんだけど、よくある文章レベルで、さほど分かりづらいこともなかったなぁって思いました。
・論文の話はその通りだなと思って大笑いしました。作者は工学の人なので、典型的なテンプレート思考な文章しか書けない人なので、こういう記事はヘタなのかもしれないなと思いました。
・作者の考えは、作文=感情、論文=論理なのかなぁと思いました。
次回もどうぞよろしくお願いいたします。

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今日も有り難うございました。頭を使ったフリはしている日常ですが、疲れました。
しっかりとはいかなくても、もう少し図解力をつけるようにしたいと思っています。
若い連中に図解ミュニケーションを読ませて教えて貰うことも始めています。

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梅棹忠雄著作集22巻の図解されているのことで、それぞれの巻のタイトルをキーワードとし図解すると、関係性がわかることが印象深かったです。
1冊で考えると、目次から図解できれば、各章の関係性が上手くできていて、読みやすいということですね。
図解の演習はキーワードに印をつけると、平面の文章が立体に見えてきて分かりやすくなりました。記事を理解しようと、書いてあるキーワードをただ並べ描いていたので、関係性まで気づきませんでした。気づけるよう、図を描いていきたいです。
寺島先生の講義の先生の図解からの説明は、自分で図メモしながら聞いていたので、再確認できとても分かりやすかったです。
図解して間違えても構わない。私はこう理解しました。大事なことは私。とても良い言葉ですね。このグループは皆さま偉大な方ばかりで、自信がないことばかりですが、挑戦してみます。
今日もありがとうございました。次回もどうぞよろしくお願いいたします。
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 本日も、ありがとうございました。

①深い処理=知識の蓄積
であり、いかに分かっていない事を分かっているフリをしてきたか私自身恥ずかしく思いました。正しく理解するのではなく、自分なりに理解し、調べ、自分が府に落ちて分かる人へも伝えられると改めて実感致しました。
②課題の文章
一言、読みにくいなぁ。というのが直感でした。文字の羅列、大小強弱もなく淡々と記しているだけなのかと見受けました。それを、図解にする事により疑問点や矛盾点を見出す事が出来ました。それに加えて、ソフト化の進んだ現代社会や国際化、ワープロではなくスマホSNS、5Gなどが当たり前になっているこの現代こそ、国語力が必要だと確信致しました。大学生などとプロジェクトをしていると、新聞の読み方すらも分からない。スマホの親指だけで文字を打つので、キーボードの仕組みすら分からない。
キーボードの1番上がtypewriterで構成されていることすらも意味がわからない世代かと思います。まさに、国語離れかと思います。
私自身、自分の国語力を磨きそれを現代に咀嚼して図にして説明していくことが大切だと感じる事が出来ました。
③振り返りの部分
久恒先生が、常日頃仰っている"接続語"="関係詞"。アロンアルファではなくて、文章のキーポイントになるという部分がとても共感致しました。確かに、中国の方などとお話しすると関係詞の使い方が文脈をおかしくしている事が多々見受けられます。
"読解力"=考える力+"文章力"=作文力、論理的思考↓国語力となるよう、より一層学んでいこうと実感致しました。図にする事は、とても頭を使いますし、様々な分野が共鳴し合い、それを一つに仕上げていくアートのような感覚だと個人的には感じる部分があります。色を使い過ぎるところがあるので、色のキチガイになり過ぎないように気をつけて様々な物を図にして捉えていきたいと思います。本日もありがとうございました。

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今夜もありがとうございました。
【学び】
作者が言いたいことを図解していく課程で自身の意見が出たらどう分類するか?
吹き出しにして(≒専用の図形を使って)識別する。「「私は」こう理解しました」を表すのが大切。図にすると疑問がわいてくる。「理解と疑問と意見の違いを分けることが出来る」=考えること。疑問は聞いてみる。意見の違いは発表する。
【課題の感想】
論壇を図解する過程で、「内容が濃い部分と薄い部分が解った」、「自分だったらこのキーワードたちで何を論ずるか」「つながりの中で、もっと知りたいことは何か」これを理解して分別できたのが、とても大きな収穫でした。
以下、感想でもお話しさせていただきましたが、、、わたしが初めて「キーワードを書いて矢印でつなぐ」を実践したのが大学の推薦入試、小論文だったのを思い出しました。90分一本勝負、途中で論理がズレていることに気がついたらアウト。触れたいキーワードをいくつか書いて、ルートを決める。次に、結論を決める。現状の認識→キーワード→キーワード→…→結論。最後はA3用紙下段に書いた「地図」を消して、突っ走った。なんだ、自分って図解にもう助けられてるじゃん。
…そう思いました。頭の中のセリフそのまま、口語で失礼しました。次回もどうぞ、よろしくお願いいたします。

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大学

・図解塾

・金曜日の授業の準備

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「名言との対話」9月30日。熊谷恒子「本建築は自力でしなければならぬ」

熊谷 恒子(くまがい つねこ、1893年1月28日 - 1986年9月30日)は、日本書家

京都出身。書道用具の老舗の銀座鳩居堂の支配人である熊谷幸四郎に嫁ぎ、東京にでる。子どもに習字を習わせることになり、自分も稽古につきあって川北桜嶼に漢字を習う。35歳であった。

次に仮名分野で今行成といわれる尾上柴舟先生の門をたたく。先生は漢字を教えぬというので、先生のお許しをもらって、岡山高蔭先生に師事する。そこで仮名へ開眼する。先生の逝去後は、古筆をたよりに、ひとりで勉強を続ける。

45歳ころに、目を患い、緑内障で右眼を失明。書を志すものにとって致命傷だが、夫は「片目が見えればいいではないか」と励ましてくれた。そして趣味がいつしか生涯の仕事となり、書壇で活躍し、ついに「かな書家」の第一人者となった。

63歳、大東文化大学講師。74歳、教授。82歳までつとめ続けている。72歳、皇太子妃美智子殿下への書道ご進講。74歳、勲五等宝冠章。87歳、勲四等宝冠章。80歳、夫・四郎没(享年86)。89歳、「卒寿記念・熊谷恒子展」。93歳、永眠。

川端龍子記念館から歩いて数分の大田区南馬込の住宅街の高台に熊谷恒子が住んでいた住宅が記念館として開放されている。2017年に大田区立熊谷恒子記念館を訪問した。大正時代から昭和初期にかけて、山王から南馬込一帯に多くの文学者や画家が住んでいた。 この界隈は「馬込文士村」と呼ばれていた一角だ。

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 平安朝のかな「上代様」を書道芸術最高のものとして、手本を真似る臨書を繰り返す主義であった。題材は四季の風情を詠む詩や歌である。

  「いろはから基礎をしっかりと身につけ、古典を十分に知った上で既存のものを打破して違ったものを考え出す。あるいは新しいものを創り出すと言うことが創作の一般と言えましょう」

「齢すでに七十を過ぎたのに今もって、せめて自分だけでも会心の作と思われる作品を生みたいと願っているが、出来ない私はこの道は他力本願であってはならないと思っている。礎石は出来ても、本建築は自力でしなければならぬ。全部借金して家を建てて人に誇っても、内心やましい気持ちがすることと思う。一にも勉強二にも勉強、私は若い人々にこの事を申し上げたい」

生前の写真をみると、実に品のよい婦人である。「歳をとったら恒子先生のようなお婆さまになりたい」と弟子達が話し合っていたという。高台にあり見晴らしの良い記念館の庭には、風格のある百日紅の木と、梅の花が咲いていた。絶筆は「ありがとう」の文字だった。「あ利可とう 恒 九十三」。

 記念館の二階は、座って墨で書を書けるようにしつらえてあった。私の座右の銘「今日も生涯の一日なり」と書いたら、熊谷恒子の落款を押してくれた。

古典は基礎である。その礎石の上に、新しい建物を自力で立ち上げる。借り物で見栄えのよい建物をつくっても、やましく、むなしいだけだ。自分にとっての本建築は、他力ではなくて、自力でつくれ。書だけではなく、あらゆる分野で一流の業績を挙げた人に共通する心構えである。熊谷恒子という女性は、温厚な風貌からはなかなか想像ができないが、自分に厳しい態度で、自分の道を歩んだ人である。