金沢市の北国総研ビジネス情報懇話会で講演--「残業はするな、前業をせよ!」

午後、金沢市のスカイホテルで北国総研主催のビジネス情報懇話会で講演。


石川県のホテル・観光・鉄鋼・商社などの企業経営者40人ほどが対象だ。

この北国総研は北国新聞シンクタンクだが、北国新聞金沢市ではシェアが73%というから、圧倒的な影響力がある新聞である。読んでみたが全面カラー印刷、ページ数も多く、記事も充実している。明治27年の創業だから115年の歴史を持つ地方新聞の雄である。


講演会のテーマは「残業はするな、前業をせよ!」。

この本の広告が新聞に載った4月に、すぐに講演依頼があった。このテーマでは初めての依頼だった。北国新聞には講演の予告が写真入で出ていたが、講演内容は明日の新聞でも紹介されるとのことだ。

(16日の北国新聞の地方社会面に、「早朝の時間活用を」という見出しと講演時のマイクを握った写真が掲載されていた。「残業は会社にも社員にも大きなマイナス。早朝の自由時間を活用する「前業」で日本経済復活を」と力強く述べた。久恒氏は「午前五時から同九時までの過ごし方が人生を決定的に左右する」と、、、、。5段の記事だから割合と大きかった。)


少し時間があったので、市内の泉鏡花記念館を訪問する。


その後、あてもなく歩いていたら独特の建物が目に付いた。石川銀行という破綻した銀行の建物をリモデルした金沢文芸館で、その2階に五木寛之文庫があった。本人がデザインして調度も品物も揃えたという文庫で、とても素敵な空間である。案内のボランティアが熱心に説明をしてくれた。

五木寛之は奥さんの実家のある金沢で若いころ暮らしていて、この地で書いた本が直木賞をとるなど作家としてのスタートをきった土地である。

「百寺巡礼」のDVDが流れていた。日本中の名刹を五木が訪ね解説をし、住職と対話するという趣向の番組のDVD版で、実に味わいの深いものだった。


夕食をどうしようかと考えていたら、講演終了時に挨拶にみえた共同通信の中島支局長を思い出して電話をすると、夜は空いていたので付き合ってもらった。

野村という小料理屋で歓談する。日本酒もつまみもすばらしくうまかった。私とは同世代で金沢のこと、通信社のことなどを教えてもらう。そして学生時代のことなど話が弾んだ。