大いなる未来、大いなる国、大いなる使命

k-hisatune2009-08-30

衆院選挙は、民主党が歴史的大勝を果たし、政権交代が実現した。

思えば1986年には「戦後政治の総決算」を掲げていた中曽根康弘自民党が衆参同日選で事前の予想をはるかにこえる300議席を獲得し、1982年からの政権を確固たるものにし、長期政権を実現した。
2004年には、「郵政民営化」を唱える小泉純一郎自民党が、予想のつかない未曾有の選挙において296議席を獲得し、5年5ヶ月の長期政権を実現した。
そして今回の選挙では、「政権交代」を掲げる鳩山由紀夫民主党が、308議席を獲得し、本格的な政権交代を果たした。

300議席前後の議席を獲得した大いなる政権は、政権を担っている段階での選挙で大きな支持を得た長期政権であり、難題に正面から立ち向かった姿が記憶にある。今回の民主党政権自民党に対する幻滅が大きく作用したことによる圧倒的な支持である点は違うが、大いなる政治に挑戦する歴史的使命がある。

ここでいう「大いなる」という言葉は、単に大きいという意味ではなく、大宇宙、大海原などと同様に、絶対、究極を示す仏教用語であるが、圧倒的な支持で政権交代を実現させた日本は、大いなる国に向けて舵を切っていかねばならない。

日本には大きく深い、難題が山積みになっている。新政権は日本全体の構造と問題同士の関係を的確にとらえ、整合性を持たせながら長期的視野で大きく課題を解決していく道筋を示し、大いなる未来に向けて慎重かつ大胆に船出をしてもらいたいと思う。