「日本文学全集」--まずは「古事記」と「中上健次」から

池澤夏樹=個人編集「日本文学全集」全30巻を予約した。
河出書房新社の創業130周年記念企画だ。
2014年11月に第1巻、2015年1月に第2巻、この後毎月のように刊行が続き、最後は2018年3月の「源氏物語下巻」(角田光代訳)で終わる。

古典になっているそれぞれの巻は現代の小説家が訳を担当する。例えば、伊勢物語川上弘美、更科日記は江国香織、与謝野蕪村は辻原登女殺油地獄桜庭一樹枕草子酒井順子方丈記高橋源一郎徒然草内田樹源氏物語角田光代、という現代の作家が担当する。
日本の古典を現代を代表する作家に翻訳させて、歴史と現代をつなごうという好企画である。

3年以上にわたる大プロジェクトになるので、これを機会に毎月日本の生んだ最高の文学を味わっていこうと思う。

第1巻の「古事記」は池澤夏樹が担当している。

「もとの混乱した感じをどこまで残すか、その上でどうやって読みやすい今の日本語に移すか、翻訳は楽しい苦労だった」

第2巻の「池上健次」の巻が届いた。

「わずか一世代前、人はこんなにも奔放に生きていた。恋情も憎悪も今よりずっと強烈に作用した。今の貧血の時代に中上健次は危ないかもしれないが、だからこそ彼が読まれるべきなのだ。」

                                                                        • -

午後、都内で橘川幸夫さん(デジタルメディア研究所代表)と会い、出版企画の打ち合わせをする。
今年はこの企画に気合を入れて取り組みたい。

                                  • -

来年度予算案が決まったというニュースが流れている。
その前提となる2014年度のGDPの実質成長率予測ははなんとマイナス0.5%となった。
リーマンショック後の2009年以来のマイナス成長だ。
2014年は年度当初は1.4%を予想していたから、消費増税後は急激な景気の悪化だ。
(4-6月6.7%減、7-9月1.9%減。2014年度は個人消費マイナス2.7%、住宅投資マイナス10.7%、消費者物価プラス3.2%。貿易収支8.3兆円の赤字)

明日の新聞各紙は果たしてどう書くだろうか。予算の話題とそれによる1.5%成長の方に軸足を置くのではないか。

                                  • -

「自由」獲得のための「ライフデザイン&キャリアデザイン」戦略――人生鳥瞰! 人生を豊かにするライフコンシャス・ライフのすすめ [Kindle版]。

有料の社会学分野で17位にランクインしている。

アマゾンの書評。
「私は今、就職活動中である。その際よく考えるのが、自分が5年、10年後どうなっていたいのか。それがこの本に出会うまで具体的に想像がつかなかったのだが、この中にはそのヒントが隠れているように感じた。
書かれているように小さなことでもいいから書いてアウトプットしていく。そうすることで自分の人生が見えてくると思った。」

                                  • -

本日が命日。

  • 立石一真:人に褒められて有頂天になり、人にくさされて憂うつになるなんておよそナンセンス。なぜなら、そんなことくらいで自分白身の価値が変わるものではない。