『知研フォーラム』が届いたーー「憲法改正」

『知研フォーラム』が届いた。通巻347号だ。

猪俣範一さんの19ページにわたる労作「国民の・国民による・国民のための」憲法改正憲法改正問題をやさしく解説してくれている。

「国民不在の憲法改正論議」「第九条単独で憲法自衛隊合憲・違憲の判断」「自衛隊を合憲とするための解釈ー芦田修正案」「自衛隊を合憲とするための解釈ー憲法全体総合解釈」「自衛隊を合憲とするための解釈ー国際法上の解釈」「憲法改正に関する記述の曖昧さ」「総理大臣選管事項・衆議院解散権の驚くべき根拠」「現行法制でも憲法改正手続き」問題を多すぎる原稿法律下での憲法改正」「憲法改正方法の提言」「国民参加型テレビ討論による徹底した論議」。

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猪俣氏は「憲法改正方法の提言」では、6つのステップを用意している。1「法律である国会法と国民投票法の改正」(複数案を国民に提示する方式)2「憲法改正対象事項を国民投票にかける国発議」(第九条が最初の対象)3「各政党及び各グループによる改正法案の作成」4「各政党及び各グループの改正案の公示」5「国民参加のテレビ公開討論」6「国民投票」。

そしてこの提言への意見を求めている。さらに内容を充実させて、まとまった書籍にすることを期待したい。

こういう議論にはやはり図解は欠かせないと思う。私は社会人大学院で毎年、自民党憲法改正草案と現行憲法を図解で読み解き、比較し、発表し、議論するという授業をやっている。以下、参照。