寺島実郎の「世界を知る力」ーーコロナ500日と「北方領土」のロシア

東京MXテレビ寺島実郎の世界を知る力」。6月19日。

コロナの500日。

  • ウイルスとの戦いではない。「ウイルスとの共生」だ。地球46億年、微生物20億年、ヒト200万年、サピエンス20万年。
  • スペイン風邪(1918−1920。4000万人が死亡日本本土45万人)との違い。病原体は1週間で特定されている。今回400万人。
  • 日本の構造的課題:政策科学的な説明が重要だ。
  • なぜコロナ病床は増えないのか? 2020年5月15日から2021年6月2日で入院者4.2倍、重傷者6.5倍、しかし病床は2ばい。民間ち公的の壁という説明。専門病院も作れない。
  • なぜ国産ワクチンが作れないのか? 基礎と臨床をつなぐ医療行政の欠落。臨床が重要。アメリカはワクチン開発に1兆円投入。カタリン・カリコ博士がメッセンジャーRNAワクチン、」ノーベル賞か。日本の3回の補正予算76.6兆円。医療にはわずか4.2兆円。衣料以外に29兆円。
  • 2020年末までの死者は3492人。2021年6月13日までで14007人と急増。変異株、病床が」増えないの、ワクチンの遅れ。
  • 2020年の自殺者数。20222人と800人増加(19425人)。コロナ鬱。レジリエンスの揺らぎ。20代の死因の1位は自殺。40代の2位も自殺。」
  • コロナはBSL3。エボラなどBSL4の研究施設は日本にはわずか2つ(村山。長崎大学に建設中)。

ロシアといかに向き合うのか。北方領土問題。4つの経緯。

  • 1875年の千島樺太交換条約:日本は北千島を領有。ロシアは樺太
  • 第2次世界大戦:ソ連の参戦にアメリカが協力していた。1952年サンフランシスコ平和条約で日本は樺太と千島を放棄。ソ連のグロムイコ外相は調印せず。帰趨は不明のまま。鳩山首相の日ソ共同宣言:平和条約締結後に歯舞、色丹を引き渡す。安倍首相:27回の首脳会談。2020年にロシアは憲法改正で領土の割譲はしないと明言。

安倍外交の失敗の本質:安倍外交の失敗とプーチンのしたたかさと裏切り。プーチンは島を人質に経済協力を引き出した。領土割譲を憲法で禁止した。

・官邸主導外交の失敗。外務省排除、経済産業による2島返還の現実主義外交

歴史認識の欠落

・国際環境の変化への理解不足。プーチンの大ロシア主義。

連合国の一員としてのロシア:ソ連は「第二次世界大戦の結果だ」と主張。1941年大西洋憲章「戦争による領土不拡大」。」1945年ヤルタ会談ソ連も参加している。ソ連は千島を得るとなっているが日本は当事国ではなく拘束されない。アメリカは沖縄の領有権を主張せず、主権は日本、施政権はアメリカとし大西洋憲章を守っている。

これからの日露関係:歴史的正義が大事だ。国際司法裁判所への提訴など筋道のたった議論をすべきだ。

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以下、書きかけ。

「名言との対話」6月20日川田順三「自分自身の身体を使って、身の丈に合った

ものを運ぶという、ヒトの原点にあったはずのつつましさを思い出すこと」

川田 順造(かわだ じゅんぞう、1934年6月20日 - )は、日本の文化人類学者

東京生まれ。埼玉大助教授などをへて,昭和59年東京外大アジア・アフリカ言語文化研究所教授。のち国立民族学博物館教授を併任。のち広島市立大教授,神奈川大教授を歴任。西アフリカのモシ族を実地調査,無文字社会の歴史と文化を研究。平成4年「口頭伝承論」で毎日出版文化賞。14年小泉文夫楽賞。21年文化功労者。東京出身。東大卒。著作はほかに「曠野から」「無文字社会の歴史」「西の風・南の風」など。

東京大学教養学科文化人類学専攻卒業、同大学院修了。パリ第5大学民族学博士。埼玉大学助教授、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授、広島市立大学国際学部教授を経て、神奈川大学日本常民文化研究所特別招聘教授。

主としてアフリカを対象とする民俗学的調査を行い、数多くの著作を著す。またクロード・レヴィ=ストロースの『悲しき熱帯』の翻訳でも知られる。

1974年「曠野から」で日本エッセイスト・クラブ賞、1988年『聲』で藤村記念歴程賞、1992年『口頭伝承論』で毎日出版文化賞受賞。2009年文化功労者。2010年秋瑞宝重光章受章。1991年、アカデミー・フランセーズフランス語圏大賞のメダルを受けた。1994年フランス政府より文化功労章を受章。

 川田順三『「運ぶ人」の人類学』(岩波新書)を読んだ。

地測の三角測量。文化の三角測量。西アフリカの黒人。フランスの白人。 日本の黄人。

知の三角測量。

ホモ・サピエンス(知恵のあるヒト)。遊ぶヒト。作るヒト。

「運ぶヒト」ホモ・ポールタンスを提唱。

エスニックとグローバルを対置。

5回目のグローバル化

出アフリカ。16世紀末。19世紀後半の西洋世界。アメリカ主導。現在のグローバル化

知の三角測量。

日本、アメリカ、欧州。日本、アメリカ、中国。

企業、大学、NPO

図解思考(アタマ)、人物研究(ココロ)、ビジネスマン体験(カラダ)。

自分の身の丈に合ったものを運ぶ。ヒトの原点。