図解塾:あの世。ウクライナ。野蛮と文明。読書術。編集会議。

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「図解塾」4期の5回目。以下、レジメから。

・知研岡山「あの世はクラウド」(「Lets お墓参り」)の図解の解説

・寺島・渡部・カリュー「ウクライナ危機のインパクト」の図解の解説

・図解トレーニング:内田樹のエッセイ「野蛮と文明」

・「私の読書術」のキーワードを示す(宿題)

・「図解塾」第2期レポートの編集会議

以下、塾生の学び。

  • 久恒先生、みなさま、本日の図解塾お疲れ様でした。冒頭の『let'sお墓参り』という本のご紹介、デジタルな例えが面白く、例えば、あの世は「クラウド」、お寺は「サーバー」、僧侶は「システムエンジニア」、戒名は「URL]とありましたが、なるほどそんな感じもすると感心いたしました。頭が柔らかくなったところで、内田樹「野蛮と文明」の図解。人の集団(国家)は放っておくと互いに分離し、敵意をもった小集団がはびこる「野蛮」になる、理解も共感もしがたい不愉快な隣人と共生するのが「文明的」云々・・・という短文を図解。「野蛮」と「文明的」という枠組みで、キーワードを括ってみましたが、塾生のみなさんの図を拝見し、「矢印」が一本も入っていないことに気づきました。関係性や方向性を上手く表現できず、「キーワードを丸で囲む」「矢印でつなぐ」という図解の基本が出来ていないことを痛感しました。そして次回までの宿題は「私の読書術」の図解。「多読」「精読」「速読」など、読書に関するキーワード約30個の中から、自分の読書法に関するものをピックアップし、図解により自らの読書の方針を決定するというもの。例示して頂いたキーワード一つひとつからは、思い浮かぶことがたくさんあり、どのような図に纏められるか楽しみです。最後に「図解塾第2期レポート」編集会議の続きは足許の状況と今後の進め方について再度共有。4月からの新しい企画も含め、今後の展開が楽しみです。
  • 久恒先生、今日もありがとうございました。ご紹介いただいた本に紹介されているお墓参りの捉え方が図1枚で見事に表現されていておもしろいと思いました。第三期の図解塾レポートの各回の概要をテーマと感想のキーワードからイラスト入りの図解で表現するのもおもしろいかもと思いました。今日の1000本ノックのお題は野蛮と文明に関する内田樹さんの論考の一部を図解するというもの。最初の文章の「政治家たるもの建前を貫くべき」という印象が強く、文明社会をどう捉えているか、野蛮をどう捉えているか、その二つの関係は?それに政治はどう関係するの?とパーツに分けて図解して一体化するパターンで作図をしてみました。図で表していることと図の表題を合わせるところまで気が回るとさらに主張したいことが浮き彫りになるとのアドバイス、なるほどと思いました。宿題となった「私の読書術」の図解、頑張ります!
  • 今日もありがとうございました。「Let'sお墓参り」の発想には本当に感心しました。読書会(というか本の紹介会、ビブリオバトル?)またやってみたいですね。第2期でしたか、書評の図解をやったことがありましたね。あれ以来、いろんなジャンルの本を知ることが大切だし興味深いものだということを知って、毎週の新聞の読書欄の記事をEvernoteにためるようになりました。内田樹さんの文章は分かりやすくてよかったと思います。しかし、限られた時間の中で書くとまだ文字が多くなっていました。反省しています。二期の編集会議も、とても丁寧に作業を進められているのがよく分かりました。あせりを感じます。三期は回数が二期と比べて少ないのでその辺をどうしようかと思ったりします。
  • 本日もお疲れ様でございました。Let’sお墓参りの図は面白かったです。同期って!とか、クラウドに住んでる。とか、お経がプロフィール。戒名がURLなんて、、、発想が面白かったです。楽しんで作られている様子が浮かびました。内田樹さんの文明と野蛮の図解は、文から単語を抜き出し、〇で囲んだり→を書いたりしましたが、先に進めない、描けない箇所は、自分でイメージできてない、つまり理解していない箇所だということを再確認いたしました。みなさんの図解で、意味が分からなったところや、自分の考えが足りなかったところを教えていただきました。ここが、皆さんのそれぞれの図解を見せあって伝え合って意見をもらいあって、の良いことですね。編集会議の方は、とっても良い本ができそうで楽しみです。次回もどうぞよろしくお願いいたします。
  • 久恒先生、みなさま、今回もありがとうございました。今日ご紹介のあった本「ワクワクを探してLet'sお墓参り」の挿絵「あの世はクラウドだった」は衝撃的でした。お寺や僧侶、お墓をはじめ、お葬式や法事までを現代的なITの世界になぞらえて絵図で解説。発想が斬新でしかもわかりやすい図解になっていました。おかげで一つ一つの関係性が身近に感じられて、お墓参りの大切さを改めて感じた次第です。将来、こんな図解も書けたら楽しいだろうなと思いました。次に、内田樹さんの「野蛮と文明」の図解。文章が論理的だったので、キーワードを書き出したり、イメージはすぐ浮かんだのですが、いざ図として配置するのには苦労しました。また、「〇〇と〇〇」の言葉にある「と」の言葉がポイントだということを教わって、なるほどと思いました並列の意味で分かりやすいと思っていたけれど、その関係性ははっきりしません。文章で説明がないといろんな解釈が可能だからです。言われて初めて気づきました。図解にする時のポイントとして、これからは注意したいと思います。
  • 久恒先生、皆様、本日もお疲れさまでした。第4期図解塾は第5回目。本日は、内田樹氏の論考「野蛮と文明」を図解しました。塾生の皆様の多くは「野蛮」と「文明」の対比あるいは「野蛮から文明への昇華」という構図が中心でしたが、本日当方は「国際社会からはじき出される運命のプーチン政権」という構図しか頭に描けず、一味違ったものとなりました。絶大なる権力を得て自らの野望を成就させる為には手段を択ばない「かの軍隊」の野蛮を、対比の対象には思い浮かばず。一方後で気付いた事ですが、その「軍隊」ですら兵器を言う「文明」を行使している事実から、これは「文化」と言い換えた方が断然良いんじゃない?と突っ込みを入れたくなった次第で、その旨加筆訂正した図を添付致します。「屋根の上のバイオリン弾き」はユダヤ人迫害を綴ったウクライナの物語だとか。そういう「文化の継承」があってこそ、少々隣国が鬱陶しくとも、国際社会の統治に圧力を感じようとも、相手を「理解」「寛容」し、お互いの相互関係のもと共同生活が成り立っているのではないでしょうか。一方冒頭、先生からは「Let's墓参り」なる読書会でのトピックを紹介頂きました。塾でもコメントした通り、核家族化、少子化が進み石材業界は大変だとか。ご紹介頂いた図につきましては、その中心には主役たる「この世」の「施主・遺族」の存在が欠かせないなと感じました。「あの世」に旅立った故人への感謝はもちろん、遺族たちは今も健康でこの世で「共同生活」を送れているという「幸い」を噛みしめる場の一つが寺であり墓であるのだという事を改めて認識させられた次第です。彼岸近し…。またラスト30分、貴重な講義のお時間を編集会議に割いて頂きました。具体的な構成について方向性が確認でき大変良かったです。変わらぬS様のサポート、大変有難うございます。次回も宜しくお願い致します。

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本日、昨日とも0.8万歩。BSで「影武者」。

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「名言との対話」3月9日。梅原龍三郎「葬式の類は一切無用のこと。弔問、供物の類はすべて固辞すること。生者は死者のためにわずらわさるべきにあらず」

梅原 龍三郎(うめはら りゅうざぶろう、1888年明治21年)3月9日 - 1986年昭和61年)1月16日)は、日本の洋画家。享年97。

京都市下京区生まれ。1906年創設の関西美術院を通じ安井曽太郎とともに浅井忠の指導を受ける。同年20歳で渡仏。作品に接し感動した国民的画家・ルノワール(1841‐1919)を、翌1907年に訪れた。その時「さあさあ奮発せん。私は彼に見られるに値する。私は彼の芸術をあまりに愛する。彼はそれを知らねばならぬ」と自身を励ましている。5年間の留学中、南フランスのルノワールの自宅・アトリエを訪問し親しくなり、世界的巨匠に学ぶという得がたい経験をする。

そして帰国後も梅原は日本にルノワールを紹介し、またルノワールと手紙のやりとりを続けている。37歳の年齢差であったルノワールと梅原の師弟関係は、魂の触れあった美しいものであった。1911年、ピカソのアトリエも訪問している。

帰国後も梅原は日本にルノワールを紹介し、またルノワールと手紙のやりとりを続けている。二人の年齢差は37歳だった。

梅原は東洋(桃山・琳派・南画など日本の伝統)と、西洋(油彩画)の融合を目指し、絢爛な色彩と豪放なタッチで装飾的な独自の画境を拓き、日本洋画界の重鎮となった。

1952年、安井曾太郎と同時に東京美術学校を退官。文化勲章を受章。写実主義の安井と梅原の活躍した時代は、安井・梅原時代と呼ばれた。

「個性がないと絵もそれを見る人間の目を引かない。個性を出した絵でないと人を打たぬし売れもしない。とはいっても、私はどんな小さな作品でも商品だと思って描いてはいないけどね」