一般社団法人「参加型社会学会」設立記念イベントーー最前線の知と行動 が集まる蜃気楼大学を2月18日に開催。

以下、プレスリリースから抜粋。

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日本各地から時代の最前線で思考・模索している人たちが続々と集まる講義フェス「蜃気楼大学」を開催します。一般社団参加型社会学会設立記念会・橘川幸夫新刊「コロナが何をしたか?」発行記念会も同時開催です。

2020年にはじまったコロナ・パンデミックは世界中を不安と混乱に陥れました。その暗闇の中で、Zoomを使った様々な交流やイベントが行われ、リアルな会合とは違う、多様な関係性が誕生しました。

私たちの生活している社会の新しい次元の社会は「参加型社会」であると確信した橘川幸夫、田原真人、平野友康、高野雅晴の4人は「一般社団法人参加型社会学会」を創設し、記念のイベントとして、コロナ状況で積み重ねてきた関係性によるイベント「蜃気楼大学」を開催します。さまざまなテーマについての最前線の問題意識と最新情報が集まります。

  • 要項

◇実施日 2023年2月18日(土)10時から17時まで。

◇会場  大学セミナーハウス(八王子)

◇参加費 3000円。事前のご希望により受講講義を調整させていただきます。

*なお、学生、10代の方は、無料で聴講出来ます。この機会をお見逃しなく。

 

▼蜃気楼大学・案内ページhttps://pk5ol.hp.peraichi.com/

▼チケット販売ページhttps://t.livepocket.jp/e/mlg41

  • 講義内容

◇「AIと人はどう関係するか」:奥出直人(慶応義塾大学名誉教授)。三宅陽一郎(株式会社スクウェア・エニックス)。妹尾康隆(Sta)((株)Bit192 代表取締役。AIのべりすと開発者)。滑川海彦(著作、翻訳業)。Chiew Chung(シンガポール法人ClassDo CEO)。司会・田原真人(参加型社会学会理事)

◇「組織からコミュニティへ」:嘉村賢州(東京工業大学リーダーシップ教育院特任准教授・「ティール組織」解説者 )。金野美香(有限会社人事・労務取締役。『コミュニティ経営のススメ』共著者)。井尾さわこ(株式会社YoubeYou代表取締役社長)

◇「ご近所バース」:柳瀬博一(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授)。平野友康(参加型社会学会理事)

◇「橘川幸夫は空である」:田口ランディ(作家)。橘川幸夫(参加型社会学代表理事)

 

その他単独講義が多数行われて、参加者は希望の講座を受講できます。

登壇者(予定)

江川和弥(フリースクール全国ネットワーク代表理事)。後藤正樹(株式会社コードタクト 代表取締役)。小林昭文(㈱AL&AL研究所代表・アクティブラーニング研究者)。阪井祐介(MUSVI株式会社 代表取締役「窓」開発者)。鈴木世津(一般社団法人SD&I研究所代表理事サプライヤーダイバーシティ推進)。高橋翔(Futuristコミュニティ Founder)。田畑智子(D&S EdNet LLC 代表 筑波大学大学院博士課程在籍)。南雲由子(板橋区議会議員(無所属)・アーティスト)。久恒啓一(多摩大学名誉教授)。仁上幸治(図書館サービス計画研究所代表)。宮崎要輔(一本歯下駄GETTA開発者)。武藤紗貴子(発達障害のある子ども向けの音楽教室『ツナガリMusic Lab.』代表)。竹越和貴(あまやどり出版代表)。石花ちとく(石花師)。力丸萌樹(専修大学非常勤講師)。猪俣範一(NPO法人知的生産の技術研究会理事)。都築功(武蔵野大学非常勤講師)。福島哲史(NPO法人知的生産の技術研究会理事・事務局長)。

会場は大学セミナーハウスという1960年代に首都圏の主要大学が共同して設置した、学びの施設です。宿泊も可能ですので、全国各地から集まり、交流が行われます。

  • 同時開催

一般社団法人参加型社会学会設立パーティ。橘川幸夫・新刊記念パーティ。

 

【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
株式会社デジタルメディア研究所 事務局 吉池拓磨 yoshiike@demeken.co.jp

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ZOOM

19時:「野田一夫ファンクラブ」事務局会議

20時:ユーチューブ「遅咲き偉人伝」の録画。「石橋正二郎」「新藤兼人」。

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「名言との対話」2月5日。安宅弥吉「お前は学問をやれ、俺は金儲けをしてお前を食わしてやる」

安宅 弥吉(あたか やきち、1873年4月25日 - 1949年2月5日)は、石川県金沢市生まれの実業家

石川県金沢の金石出身。父は金融業、肥料などを扱う有力な商人だった。幕末に加賀藩で活躍し藩の財政に大きな貢献をした豪商の銭屋五兵衛江の伝記を読み、大商人になろうと考え、16歳で上京し東京高等商業(一橋大)へ進学する。

卒業後、日下部 商会に入社し、香港 支店支配人に就任。1904年に百三十銀行破綻の影響で危機に陥ったこの商会の営業を継承して安宅商会を設立した。取引商品種目は多数に及んだが、とくに1926年に八幡 製鉄の指定商の一つになることによって、鉄鋼業界への飛躍の基盤をつくった。大正から昭和にかけての18年間大阪商工会議所副会頭、会頭を務め、1939年には貴族院議員となった。学校法人甲南女子学園の創設者でもある。

商売については、安宅は若者たちに「いつもはヘイヘイ言っているが、ここというところでガンとやっつける。君たちのやり方はガンガンガンのヘイで、これはあかん」と語っている。ヘイとは相手の言い分を聞き入れることで、ガンとは自身の主張を通すことだ。安宅のやり方は「世の中すべてヘイ、ヘイ、ヘイのガンでやれ」であった。相手に大きく譲りながら、自分の言い分を通していくのが商売の極意ということだろう。

安宅弥吉の死から四半世紀たって日本十大商社の一角を占めていた安宅産業は経営危機に陥り、1977年に伊藤忠商事救済合併されてしまう。私も就職して数年たったころであり、日本中が大騒ぎになったことを覚えている。その時、初めて安宅弥吉の名前を知った。これを知ったら弥吉は無念に思っただろう。今でも残っているのは会長だった息子の安宅英一がつくりあげた1000点に及ぶ美術品の「安宅コレクション」だ。中国陶磁、韓国陶磁、速水御舟の3本柱でできていた。日本のものは浜田庄司の作品が多い。安宅産業を吸収合併した住友グループ21社から寄贈されたことを記念して大阪市が設立したもので、1982年に開館している。

私は2020年に訪問した。韓国陶磁の李秉昌コレクション、沖正一郎コレクションが展示されていた。国宝「油滴天目」茶碗をみた。内外の油滴は釉薬の中の鉄分が結晶したもので、油滴天目の国宝はこれのみだ。油滴のきらめきが素晴らしかった。豊臣秀次西本願寺、三井家、若狭酒井家、安宅産業へと所有者が移り、最後はこの美術館の所蔵となった。

東京高等商業時代、東京本郷にあった石川県出身者のための久徴館で、鈴木梅太郎(のちの大拙)と出会う。「お前は学問をやれ、俺は金儲けをしてお前を食わしてやる」と約束したとされる。「君は学問の道を貫き給え、私は商売に専念して一生、君を支える」と言ったという資料もある。弥吉は大拙より3つ年下だったから、「君」の方が正しいかもしれない。あるいはこのエピソードは後の語り草だったから、違う表現だったかも知れない。

弥吉は大拙の根拠地となった鎌倉の松ヶ丘文庫の設立にも尽力した。文庫の入り口には、「自庵」(安宅の居士号)と題した頌徳碑があり、「財団法人松ヶ岡文庫設立の基礎は君の援助によるもの」と刻まれている。君とは安宅弥吉を指している。居士号とは在家でありながら優れた仏教修行者に与えれれる号で、大拙も居士号であり、大拙の親友・西田幾多郎は寸心である。この対比も面白い。鎌倉の東慶寺には、安宅弥吉、鈴木大拙西田幾多郎、そして大拙を師と仰いだ出光佐三も眠っている。

安宅弥吉は大正から昭和にかけて大阪の経済界の発展に尽くした。またその財力で友人の鈴木大拙が仏教、禅の世界的学者になるために生涯にわたって支援を行い、そして安宅コレクションも残った。「世人の信を受くるべし」と言った銭屋五兵衛の言の通りの生き方のように思える。近現代の日本の文化への貢献も大きいものがある。