「朝ドラ」「大河」などを手がける脚本家という仕事ー大石静。向田邦子、橋田寿賀子、内館牧子、三谷幸喜、倉本聡、中園ミホ。

脚本家・大石静(1951年生まれ)の名前が目についた。

  • 「大人の休日倶楽部」7月号に記事。NHK大河『功名が辻』『光る君へ』『オードリー』。7月からテレビ朝日ドラマ『しあわせな結婚』。「一作一作が勝負」。「大御所といわれるのが、一番嫌いです」
  • ラジオ深夜便ミッドナイトトーク」のインタビューを聴いた。:ワーカホリック。人を待たせる勇気はない。制限があった方がやりやすい。余暇に愉しみがない。何かが降りてくることがある。注文があればこたえるだけ。

「脚本家」という職業にこだわった人たちの代表作と名言。「賞」、「財団」、「塾」。

  • 向田邦子七人の孫』『だいこんの花』『時間ですよ』寺内貫太郎一家』『阿修羅のごとく』『あ・うん』:「人間、80の力しかないって思っても、何かの拍子で120に評価されると、120の力になっちゃう」 「死んだ後も人に思い出してもらえるようなものを書こう」。向田邦子賞(すぐれたテレビドラマの脚本作家。主催は『週刊TVガイド』の東京ニュース通信社)
  • 橋田寿賀子『女太閤記』『おしん』『春日局』:「人生ムダなことはひとつもなかった 」「多くの女性脚本家が活躍している。それだけは私が開拓したと自負している」。橋田賞新人脚本賞放送業界に貢献する新人脚本家の発掘と応援。橋田文化財団
  • 和田夏十ビルマの竪琴』『炎上』『野火』『破戒』『私は二才』:「亭主は事業の一部にしか係わりのない仕事をしているにすぎないけれど、主婦は全体を取り仕切るから、これはもう事業である」。夫の市川崑監督の専属的脚本家として仕事。
  • 倉本聰北の国から』『やすらぎの郷』:「数えきれないほど書いてきて、まだ書きたいことが山ほどある。それってずいぶん幸せな物書き人生ですよ」「神様が書かせてくれている間は書きつづけたいですね」。富良野塾(脚本家と俳優の養成。2年間)
  • 内館牧子『ひらり』:「人生、出たとこ勝負」「私、作詞とか、やりたいこといっぱいあるけど、脚本だけはきちんと書かなくちゃと思って」
  • 三谷幸喜真田丸』『鎌倉殿の13人』:「僕の理想は、登場人物がごく普通の生活をしていて、誰も泣いていないけれども、観ている人が胸に迫るものを感じるというものです」「お金のこと、時間のこと、いろんなしがらみのある中で一番いいものを作るというほうが、考えやすい。決まり事があると、その中で構想、構成が立てられますから」
  • 中園ミホ花子とアン』『西郷どん』『あんぱん』:「女性たちの生の声を聞き、それを描いて、彼女たちを応援する」

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「名言との対話」7月6日。安西愛子唱歌は子どもたちに人生への夢と希望を与える」

安西愛子(あんざい あいこ、本名:志村愛子(しむら あいこ)、1917年4月13日 - 2017年7月6日)は、日本の童謡歌手、声楽家、政治家。享年100歳。
東京出身。東京音楽学校声楽科、1942年大学院研究科卒業。コロムビアレコード専属の歌手となり、童謡「お山の杉の子」がヒット。1949年から1964年までNHKラジオ「歌のおばさん」に出演し、「めだかのがっこう」「朝はどこから」「ぞうさん」などの童謡を広めた。

1971年、自民党参議院選に当選し、3期連続当選した。北海道開発庁政務次官自由民主党政策審議会副会長を務めた。安西愛子は100歳まで生きたセンテナリアンでもあった。

童謡教室で、4つ年上の金田一春彦安西愛子の初恋の相手であった。春彦はラブレターを書いたが、愛子の父親から返事が来て失恋。そのショックで春彦は留年したというエピソードもある。

『日本の唱歌』(上・中・下巻、講談社文庫)は言語学者金田一春彦安西愛子の共編であり、今回は上巻の明治編を手にした。その冒頭には、二人の唱歌論が仲良く掲載されている。

金田一春彦は、唱歌を広い意味で教育的な目的で作られたものと捉えている。伊澤修二の『小学唱歌』は特にその傾向が強い。旧制高校の寮歌やキリスト教の讃美歌も唱歌の同類に含まれるという。自然の風物、教訓、希望、幸せ……。金田一によれば、西洋の讃美歌がお手本になっており、唱歌は教室や会合などで素人が合唱して楽しむ曲である。

安西愛子は、唱歌が日本人の心に日本の美しさを教えてくれるうえで大きな貢献をしていると記している。そして、旋律は単純で素朴であり、それが飽きのこない美しさだと述べている。歌詞は和歌や俳句で練られた文語体が中心であることなどを教えてくれる。

「めだかのがっこう」「朝はどこから」「ぞうさん」、私はこの3つは今でも歌える。だから、この人の影響が深く私にも残っているのだろう。改めて歌の持つ力に感じ入る。

安西愛子は「唱歌は子どもたちに人生への夢と希望を与える」と語っている。今でもテレビで唱歌を歌う番組がある。正装の男女がチームとなって、美しいメロディの唱歌を歌う。その歌を聴くと、懐かしいと同時に日本の美しい風土と日本人の心を感じる。子どもの時代に歌った唱歌は、大人にとっても大事な歌なのだ。金田一春彦唱歌は神を讃える讃美歌だといったことにも納得できる。

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