多摩学研究会(第4回)報告

  • 一昨日の土曜日の午後の第4回の多摩学研究会も勉強になった。


大森瑛子先生の発表のテーマは、「江戸時代における多摩地域の特質」。
武蔵国多摩郡、国郡制、地図と暦、図絵図と郷帳、家康の関東入国、北条氏八王子城、八王子千人同心、小身旗本、分郷と相給、多摩郡に於ける格差、太平洋交易と武蔵国武蔵国は100万石以上。多摩郡は10万石以上、、、、、。

松本先生の発表のテーマは、「多摩地域居住者の生活戦略−戦後・郊外ライフスタイルの「神話」体系」。
「団地・アパート・ニュータウン」、シニアは生き甲斐・ヤングは生き残り、多摩民族のエスノグラフィー、文化人類学的・民俗学的アプローチ、参与観察・社会実験、家政学文化人類学・生物学、仕事・働き方、移動、生活資源のマネジメント、自立神話、モードの切り替え、自己イメージのコントロール、家族・居住・働き方、、、、。

  • 本日11月1日発売の「週刊東洋経済」に「知的生産手帳」とセミナーの広告ページが掲載されていた。


  • 大倉喜八郎の豪快なる生涯」(砂川幸雄・草思社)を本日読了。大倉喜八郎は事業、学校、美術品収集など、あらゆることを成し遂げた立派な事業家だったことがわかった。「自分で働いて儲けて、一寸儲ければ一寸だけ、一尺儲ければ一尺だけ、次第次第に大きくなるのがよいのです。」

大倉の盟友だった安田善次郎の伝記「陰徳を積む 銀行王・安田善次郎」(北康利・新潮社)を次に読むことにしたい。そしてこの二人と盟友でもあった渋沢栄一の伝記にも手を伸ばしたい。今週末に予定している大阪の藤田美術館の藤田伝三郎は大倉の仲間だったこともわかった。今週訪れた静嘉堂文庫美術館岩崎弥之助・小弥太とも同時代のライバル関係でもあった。事業家の遺した美術館の探訪もなかなか興味深い。