「大全」が大詰め。「革命」編集部を生成中。

朝は10時から駅前のミスドで、NJ出版社の編集者と「大全」の打合せ。12月初旬の刊行に向けてのスケジュールを確認した。「はじめに」「おわりに」「プロフィール」「コラム」などが残っている。

午後:「アクティブ・シニア革命」の担当部分をこなす。「鳥瞰!ニッポン人物図巻」の宣言の文章執筆、「鳥瞰!ニッポン文化図鑑」について、そして「センテナリアン人物誌」の「石井桃子」の人生鳥瞰図の作成と紹介の文章を執筆。

f:id:k-hisatune:20241001070201j:image

夜は21時から、「アクティブ・シニア革命」編集部の打ち合わせ。進捗報告、台割に基づく確認、そしてトピックという進め方。編集部の動きが活発になってきて、チームらしくなってきた。編集部を生成中。

f:id:k-hisatune:20241001070217j:image

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

The 30 best photos of Koichi Sugiyama – Tired Old Hack

「名言との対話」9月30日。すぎやまこういち「(ゲーム音楽は)何回聴いても飽きない曲でないといけない」

すぎやま こういち(本名:椙山 浩一(読みは同じ)、1931年4月11日 - 2021年9月30日)は、日本作曲家編曲家指揮者。享年90。

東京生まれ。武蔵中学校青島幸男と知り合い生涯の親友となる。成蹊高校では音楽漬けの日々をおくる。音楽大学への進学を希望していたが、ピアノが弾けなかったことから断念し、東大に進学する。文化放送に入社、1958年開局準備中のフジテレビに移籍する。

ディレクターとして、「ザ・ヒットパレード」を企画。1960年代からはCM作曲家としても活動。1965年、退社しフリーとなる。1968年から作曲活動に専念し、ザ・タイガーズやザ・ピーナッツの黄金時代を支えた。1970年代には特撮音楽、アニメ音楽、そしれ1980年代にはゲーム音楽を手がけ、「ドラゴンクエスト」などゲーム音楽の作曲家として活動する。2004年、SUGIレーベルを設立。2020年、文化功労者

「B面の王者」を自称している。ザ・ピーナッツの「恋のフーガ」、ザ・タイガーズ「花の首飾り」「君だけに愛を」など大半の曲、ヴィレッジ・シンガーズ亜麻色の髪の乙女」、ガロ「学生街の喫茶店」、、。また、CMソングは2000曲以上にのぼる。政治家の民主党松原仁自民党稲田朋美らの応援曲にも手を染めている。

以下、語録から。

 「音楽は、常に論理と感性、車の両輪で出来る」「曲のコンセプトを考えるとき、これはやはり論理が主」「プロの音楽家を目指すなら音楽理論と感受性が必要」「曲のメロディはもちろん大事ですが、大きな構造で考えるとスコアは設計図みたいなもの」

「最終的な完成形を頭の中でイメージしないで闇雲にキーボードを叩いても良い作品は生まれない」「若い時から優れた作品に触れることが重要」「音楽を創る上で一番大切な感受性は習って身につくものではない」苦労しないでフッと浮かんだ曲が結果的にいい曲になる

ゲームファンでもある。「煮詰まったらドラクエやる」「ゲームも人生も、逃げたら経験値は上がりません」「ゲームと違って、人生には決まった攻略法はありません」「DQドラゴンクエスト)のスライムは可愛いんだよね。これで僕の基本的な音楽の方向性も決まったなぁという感じ」

「曲作りの勉強は独学です」「音楽家は勉強が好きじゃないと務まらない仕事」「芸術家になるためには、まず自分の目や耳でよいものを感じて選びとる「審美眼」が大切」「子どもの時から音楽が好きでしたので、音楽学校に行くことも考えましたが、音大の入試にパスするほどピアノが弾けませんでした(最終学歴:東京大学教育学部教育心理学科)」

「音楽は心のタイムマシーン。、、、音楽を聴くことによって、その音楽に初めて触れたとき、音楽で何かを感じたとき、そのときの気持ちに、それが10年前であろうと20年前であろうと一瞬にしてパーンとその人をその時の気持や情景に送り込むことができる」

ユーチューブで2016年の交響組曲ドラゴンクエストⅣ」導かれし者たち コンサート」の東京交響曲を指揮し、聴衆に語る元気な声を聴いた。2018年の「ドラゴンクエストⅣ」のテーマ音楽の指揮をする姿をみた。すぎやまこういちのつくるゲーム音楽はオーケストラの演奏という本格的なものだ。

ゲーム音楽、アニメ音楽、映画音楽、テレビ番組の主題歌と素晴らしい業績であったが、不思議なことに賞には恵まれてはいない。2020年に文化功労者となったとき、「『無冠の帝王』っていう負け惜しみ的な自称を返上できる」と笑いつつ喜びを語った。「命ある限り音楽家としてやっていきたい」というように、最高齢ゲーム音楽製作者のギネス記録を更新中だった。

すぎやまこういちは、「(ゲーム音楽は)何回聴いても飽きない曲でないといけない」とのめり込んだ。「ベートーベン、モーツアルトなどのクラシック音楽を全人類が200年以上聴いていてもまだ飽きないというのは、飽きない音楽の真髄」という考えであった。確かに、そうだ。