尾畠春夫さん(85歳)のインタビュー「ボランティアが生きる証」を聴いたーー「あと40年、50年生きたいなあ」と語る尾畠さんの「ことば」は素晴らしい。

スーパーボランティア・尾畠春夫さんのインタビュー「ボランティアが生きる証」をNHKラジオ深夜便で聴いた。私はこの人を時間をかけて書いた本を読んで感銘を受けている。

【画像・写真】スーパーボランティア・尾畠春夫さん、収入は5万5千円の年金のみ「知恵は無限!学歴も金も関係ない、経験した人が生き残る」 | 週刊 ...

尾畠さんは85歳の今も災害があると駆けつけている。昨年は輪島。今は魚のために別府湾のゴミの回収にあたっている。

大分県日出町在住の尾畠さんは大分弁を使う。「ほじゃな」「じゃけどな」「おっちょって」「ほで」、、など大分出身の私にも懐かしい言葉が多かった。

尾畠さんは、話の端々にことわざや名言、そして自身の名言を挟むのが特徴だ。

  • 「尾畠春夫は世界に一人しかおらん」「空腹にまずいものなし」「自然に勝つ人はおらん」
  • 「石の上に10年」「この世に生まれたものには、どんなものにも命がある、針一本でも」
  • 「かけた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め」「相手の笑顔がお礼」「ボランティアは自己責任、対価は求めないこと」「ものは言いようで角が立つ」

魚屋という仕事や50歳から始めたボランティアで、人生の知恵を学んできたことがわかる。この人は独学の人だ。

「今後の目標は?」と聞かれて「目標はない」と答えている。自分がボランティアに行くような災害は起こらないことがいいからだ。小学校を途中でやめていることもあり、2026年には定時制中学で勉強する予定もある。災それでも災害は一番、勉強は二番と考えている。

「あと40年、50年生きたいなあ」、「夢は大きく、借金は小さく」で結んでいる。さわやかな人、本気の人生、さっぱりとした考え、学ぶ姿勢に改めて感銘を受けた。この人こそ偉い人だ。

ーーーーーーーーーーー

  • 13日のセミナーの資料づくり。『アクティブ・シニア革命』プロジェクトの図に日付を入れた。
  • 「図解プロセッサ」のルールについて考える。
  • 夜はテレポート学校「セナリ学院」の授業に参加。
  • ウオーキングは朝と夕方の2回で1.2万歩。

ーーーーーーーーーーーーー

サイバー大学IT総合学部長,東大名誉教授の石田晴久氏が逝去 | 日経クロステック(xTECH)

「名言との対話」3月9日。石田晴久「多くの人がインターネットを駆使して生活を豊かに楽しくしてほしいということです。この夢ははたしてかなえられるでしょうか?」

石田 晴久(いしだ はるひさ、1936年10月30日2009年3月9日)は、日本計算機科学者。享年72。

台湾出身。東大理学部物理学科卒後、大学院修士課程を修了。フルブライト奨学金で海老国に留学しアイオア州立大学でPh.Dを取得。帰国後は電通大助教授を経て、1970年に東大大型計算機センター助教授、1982年教授。1997年に退官し、多摩美術大学教授。

石田晴久は日本におけるUNIXオペレーティングシステムおよびC言語の普及に大きく寄与し、インターネットの礎の時期に多大な貢献があった。

1970年代の前半にはNHK教育テレビの「コンピューター講座」の担当者の1人となった。また1981年にNHK教育テレビで「ジュニア文化シリーズ・サイエンスレーダー」の総合司会を担当している。 

岩波新書だけでも『パソコン入門』『コンピュータ・ネットワーク』『パソコン自由自在』『インターネット自由自在』などの著作があるなど、パソコン、インターネットの普及に大きな貢献があった。

死去した2009年には「日本のC言語とUNIXの父、そしてインターネットの祖父石田晴久氏が死去」と伝えられた。「インターネットの父」は村井純だ。その父が石田である。村井は石田の東大教授時代の助手だった。2013年に村井とともに「インターネットの殿堂」に入る。

1998年3月に出した岩波新書『インターネット自由自在』では、未来社会のライフスタイルを提示している。「常時つながる」「誰でも使える」「コミュニケーションが活発になる」「買い物はオンライン」「調査や相談申請はオンライン」「ニュースは自動配信」「教育制度や学校の多様化進展」「在宅勤務・仮想会社」「金融業界が激変」「遊びの場」「国境の消滅」、、、。

石田は「多くの人がインターネットを駆使して生活を豊かに楽しくしてほしいということです。この夢ははたしてかなえられるでしょうか?」と結んでいる。

今ではこの予言すべてが常識となった。石田晴久というパイオニア精神あふれる「インターネットの祖父」のおかげで、我々は「インターネットのある生活」を享受できるようになったのである。

インターネット自由自在 (岩波新書)