美しい自然は人を表現者にする

天気がいいので、近所の素晴らしい公園(長池公園)をぶらぶらした。このところ気温が低かったこともあり、池に氷が張っている。ここ数日で氷の範囲が広がっているようだ。子ども達がその珍しい氷を割ったりしながら遊んでいる。

この公園は里山の自然を活かした公園なのだからだろうか、珍しい鳥が多い。そのため、大きなレンズのカメラを抱えた人の姿をよく見かける。特に冬になると木々の緑が落ちて鳥の姿を捕まえやすくなるせいか、写真を撮影している人が多くなる。また、犬を連れて散歩している夫婦も多いが、小型のデジカメを手にしている人も多いようだ。この手の人は季節毎に咲く花を目標にしている。

また、天気の良い日には、持参した小型の椅子に座って、池の風景やこの公園の名物である大きな橋や、スペイン風の建物である結婚式場などを、本格的なキャンバスに向かって描いている人も現れる。そしてその絵をのぞき込んでいる人もいる。

この公園は、休日になるとキャッチボールやフリスビーを楽しむ親子連れも多くなる。広い空間と高低差のある環境が親子のコミュニケーションにいい。その風景を老夫婦が目を細めて眺めている。

犬と散歩する人が多きので、あちこちで犬友たちの交歓が行われている。1年ほど私も散歩を続けていると、犬の特徴と名前も少し覚えてくる。今年から始めた短歌の題材となる景色も多く、五七五七七のフレーズを考えながら歩いている。そういう人も多いのではないだろうか。

この公園には、絵描き、カメラマン、そして詩人などがいる。美しい自然は人を表現者にするようである。