FD研修会「秋学期の授業の方針」ーー完全面接授業(オンライン併用)

午前:FD研修会「秋学期の授業の方針」(ZOOM)

  • 春学期:リアルタイム配信。全員顔出しの徹底。
  • 秋学期:完全面接授業(オンライン併用)。SA。PC持参。オンライン受講申請書。毎回の課題提出(T‐NEXT)。サイレントグループワーク。オンライン受講者のフォロー。ヘッドセットマイクと教室マイクの併用。有線で。単位の実質化2.5hの学習。面接に戻す覚悟。オンラインは1割以下。集中力の工夫。通信環境の大幅改善。
  • YUTUBE動画を流せるか。SAをつける。001教室でリハーサル。見逃し配信も。課題は紙とT-neXT提出。サイレントグループワークのやり方。講義60分・30分課題。ヘッドセット。集中力の工夫。

力丸君と打ち合わせ:図解に関して、午後は永山で、夜はZOOMで。

朝:近著『名言の暦 平成命日編』の「まえがき」執筆。

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ロマンとそろばん。

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「名言との対話」8月26日。中村雄二郎「自己を問い直し、出立点に立ちかえる運動そのものが、哲学の哲学たるゆえんだ」

中村 雄二郎(なかむら ゆうじろう、1925年10月13日 - 2017年8月26日)は、日本哲学者

 明治大学教授。フランス哲学を基盤に、宗教・言語・文化などさまざまな分野を幅広く論じた。哲学入門書も多く手がけ、1984刊行の『術語集』がベストセラーとなる。他に「共通感覚論」「魔女ランダ考」「宗教とはなにか」など。  中村雄二郎著作集全20冊がある。西洋哲学のみならず、日本文化・言語・科学・諸芸術などに目を向けた現代思想に関する著作が多く、また雑誌「現代思想」へも多く寄稿していた。第1期、第2期として各々10冊で刊行された。特徴は著書を自選してテーマ別にまとめ、また解説や解題を自らが行っている。

1984年の 『述語集Ⅰ』は、アイデンティティ暗黙知エントロピー、コモン・センス、通過儀礼、都市、弁証法、レトリック、、など現代思想の基礎的なキーワード集の性格が強かった。今回読んだ1997年の『述語集Ⅱ』では、インフォームド・コンセント、ヴァーチャル・リアリティ、宗教、儒教文化、情報ネットワーク社会、人工生命、人工知能、老い、ヒトゲノム、ポストモダンなど、相対的に古くからある用語の、著者自身の体験を通しての捉えなおしが多くなっている。

さて、中村雄二郎の本丸である「哲学」について、どう書いているか。

1967年には、『哲学入門』で、哲学には生き方の確実な基礎という面と絶えざる自己還帰があるとしている。生き方の確実な基礎という面では、事物の認識に関する確実性と生き方に確信を与えてくれる確実性のという二つの面が結びつくことによって「よく生きる」ことができるとする。絶えざる自己還帰とは、否定を通しての自己帰還の運動のことだ。

1995年には、「哲学とは好奇心である。哲学とはドラマである。哲学とはリズムである」と書いている。この3つは個人、世界、宇宙でのありようを示している。それらを貫くのは「生命的なものである」としている。

『術語集Ⅱ』を書いた1997年には、「自己を問い直し、出立点に立ちかえる運動そのものが、哲学の哲学たるゆえんだ」と書いている。

中村雄二郎は難解な哲学用語を平易に解説したとの評価が高いのだが、それでもスッキリした理解はなかなか難しいように思える。暫定的に、哲学的生き方とは、絶えず自己否定を繰り返しながら、好奇心をもってドラマティックに生きつつ、躍動するリズムで生活しすることで、よりよく生きることだと理解しようか。 

術語集〈2〉 (岩波新書)

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